とても深いグリーン (ページ1)

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それはとても深いグリーンページ1

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猪狩『Aの家行ってい？』

「許可しなくても来るでしょ？笑」

猪狩『もちろん笑』

私の部屋で毎晩のように

朝まで話し込んでしまう。

他愛ない会話ではしゃげるのは

きっとそれは話す相手が大好きな初彼氏

猪狩蒼弥くんだから。

お気に入りのパステルピンクのソファー。

「隣来て？」

猪狩『ん、』

手の平ひとつ分だけ空けて座る蒼弥くん。

猪狩『A、一緒に住みたいって考えてるんだけど』

どう？って聞かれれば

「もちろん住みたい！」

良かったって笑う君に

泣きそうなくらいの愛しさが溢れた。

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2人で部屋を借りて

アイドルである蒼弥くんの

メンバーカラーである" グリーン "

を沢山詰まった部屋になった。

深緑色のカーテン越しの夜空が

少し明るくなるまで私達は起きていた。

猪狩『そろそろ寝ようか？』

「そーだね！」

そう言って抱き着くのが私達のルーティーン。

シングルベッドで

窮屈に寝る私達。

寝返りを打てば学校と仕事で疲れ眠る蒼弥くん。

寝顔を見るだけで幸せだったな。

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まさかサヨナラするなんて

その頃は思っても居なかった。

キミがキミがただ好きでした。

蒼弥くんだけが。

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