さとくん、寒い? しょーちゃん、痛い? 8 ページ36
智Side
翔「んっ!!! おぇぇ・・ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ・・・んぁぁ・・」
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智「よし・・ﾊｧﾊｧ・・・じょーずだぁ・・・
・・ｳｯ・・っ・・いいこだねぇ・・・」
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翔「うぇぇ・・ｹﾞﾎｯ・・ｯﾊｧ・・ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ・・うっ・・うえぇぇ〜ん」
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人差し指と中指で舌の奥をクッと押さえると、翔は勢いよく吐き出した。
といっても、昨日からほとんど何も食べてないから、
出てきたのは胃液だけだったけどね。
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智「頑張ったねぇ・・・もうだいじょ・・・っ・・ｳｯ!!!」
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やばい・・・・吐く・・・・
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僕は泣いている翔をトントンしながら布団に寝かすと、
耐えきれなくなって口を手で押さえた。
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智「んっ!!・・・ｯｸ・・ｵｪｪ・・ｹﾞﾎｹﾞﾎ・・ﾊｧ・・ﾊｧ・・」
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翔につられて吐いちゃった。
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んん・・・苦しい・・・・
吐くってこんなに苦しかったっけ・・・
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翔「ふえぇ〜ん・・・さとにっ・・・さとに〜」
そうだ・・・しょう・・・
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智「ﾊｧﾊｧ・・・ごめんね・・・しょお・・
・・ｯﾊｧ・・・ぼく・・・ここにいるからね?」
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翔「ふぇぇ・・いたっ・・ﾋｯｸ・・いたいっ・・・」
智「ん?・・・・どこぉ?
・・ｯﾊｧ・・ﾊｧ・・・おなか?」
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背中を丸めている翔のお腹に手を当ててそっとさすりながら、
頭の後ろを優しく撫で続けた。
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翔「んっ・・・ﾋｯｸ・・・ﾋｯｸ・・・・」
智「ほぉら・・・もう・・だいじょうぶだよ・・・
いたいの・・すぐなくなるからねぇ・・・」
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翔を落ち着かせてるうちに、僕もだんだんと楽になってきた。
っていうのは、吐き気だけの話であって、
いまだに頭のクラクラは治まらないんだけど・・・
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たぶん熱も上がっちゃったね・・・
もうフラフラして座ってるのも辛いもん。
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でも・・・翔はもっと辛いんだもんなぁ・・・
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しんどいよねぇ・・・
きっと・・・すぐによくなるからね。
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智「しょ・・・お?
・・・・・寝たぁ?」
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翔「・・・・ｽｰ・・・・ｽｰ・・・」
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智「ふふっ・・・・
たまになら、甘えてもいいよね・・・・
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しょーちゃん。」
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.
僕は洗面器の片づけをして手洗いとうがいを済ませると、
倒れこむように布団に横になった。
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年9月28日 23時
