さとくん、寒い? しょーちゃん、痛い? 6 ページ34
和也Side
翔「んぁ・・・・ﾊｧ・・・ﾊｧ・・・・」
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和「落ち着いたかな・・・
頑張りすぎちゃったね・・・しょーちゃん。」
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潤「だ・・・だいじょうぶなの・・・?」
和「大丈夫だよ。
すぐ治まったし、それに・・・もう寝ちゃってるしね(笑)」
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座薬処置と軽い痙攣で体力を使い果たした翔にぃは、もうすでに夢の中。
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赤くなった頬に流れた涙を拭ってあげて、
“早く元気になろうね”って、長いまつ毛をみつめた。
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翌日。
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和「ほんとに・・・いいの・・・?」
智「うん。
翔は僕がみてるから大丈夫。
みんなはちゃんと仕事行って?」
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雅「でも・・・智にぃだってまだ熱高いのに・・・・」
智「平気だよ。
昨日よりは下がったし。」
潤「じゃあ俺だけでも家に・・」
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智「ダメだよ、潤。
患者さんが待ってるんだよ?
痛くて困ってる患者さん、後回しにしたらダメ。
僕なら大丈夫だから。
心配してくれて、ありがとね。」
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ベッドの上に座った笑顔の智にぃに説得されて、俺らはしぶしぶ家を出た。
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だって智にぃ、まだ9度近くあるんだよ?
相当辛いはずなのに、あんな笑顔見せちゃってさ。
我慢してるって、俺らは気づいてたんだから。
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でも・・・そんな智にぃの気遣いを無視するようなことはしたくなくて、
ついつい、“うん”って言っちゃったんだ。
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俺、今の翔にぃを高熱の智にぃ一人で看病できるとは思えないんだけど・・・
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嘔吐と腹痛まで加わったしょーちゃんは、グズグズの甘えん坊。
高熱＋胃腸炎って・・・まさかの展開でしょ?
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どちらか一方でも辛いのに、一気に2つは苦しすぎるよ・・・
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頑張って仕事終わらせて、いつもより早く帰ってくるからね。
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ごめん、智にぃ・・・・翔にぃのこと、よろしく頼みます。
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“何かあったらすぐ連絡して?”
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この言葉に笑顔で頷いた智にぃだけど、
きっと俺らの負担を増やすようなことはしないんだろうな・・・
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あんまり頑張り過ぎないでよ?
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ちゃんと自分の身体のことも考えてよ?
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翔にぃの看病ばっかりしてないで、智にぃも寝てよ?
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こんな俺らとの約束、
果たしてちゃんと守ってくれるのだろうか^^;
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年9月28日 23時
