おにぃが治すから *ARS* 14 (ページ17)

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妹ちゃんの隠しごと　4 ページ17

智Side

和からAが変なんだって聞いた。

確かに、僕も何かおかしいとは思う。

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だってさ、採血したのに暴れなかったんだよ?
さすがに泣きはしたけど。

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でも、大声で泣いても、絶対に手足はバタバタさせなかった。

で、採血が終わってからの一言が・・・

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「がっこぉ・・・・・いくぅ・・・」

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これには和も僕と目を合わせて困り顔。

まだまだ体調は戻ってないし、学校に行くのは許可できないしなぁ。

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智「今日は学校お休みしようよぉ。
またクラクラしたら嫌でしょ?」

和「お勉強わからなくなるのが嫌なら、
ちゃんとおにぃが後で教えてあげるから。
今日はおうちでゆっくりしてよう?」

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僕らが何を言っても、Aは学校に行くと言ってきかなかった。

今にも泣きそうな顔で・・・

なんだか怯えているようにも見える。

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結局僕らは、Aのことがよくわからないまま、
次の日、不安を抱えながら学校に送り出すことになった。

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一日だけはなんとか休んでくれたんだけどね・・・

次の日はもう朝から泣かれちゃって。

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どうしても休みたくないって言うから、
あんまり騒がないって約束で登校させたんだ。

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また倒れたりしないか・・・

急に気分が悪くなったりしないか・・・

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どうか、何事もなく元気に帰ってきてくれますように。

そう思ってたけど、残念なことに僕の不安は的中してしまった。

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和「智にぃ、Aがまた倒れたって!!」

智「えぇ!?
・・・・・・やっぱり、行かせるべきじゃなかったなぁ。」

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どうやら体育の途中に気分が悪くなったらしい。

運動はしちゃダメって言っておいたのに・・・・
なんで体育なんてやったんだ・・・・

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智「僕が行ってくるよ。
もしかしたらそのまま病院連れてくるかもしれないから、
和は診察室準備しておいて?」

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不安そうに落ち着かない和の肩をポンポンとたたいて、
僕は急いで学校に車を走らせた。