風邪ひき潤くん 8 ページ29
和也Side
あのあと寝てしまった潤に点滴を打ち、
寝ているうちに背負って家に帰ってきた。
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いっぱい泣かせちゃったし、怒らせちゃったし・・・
けっこうハードな治療だったね。
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でも本当に大変なのは、これからだったんだ・・・
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翔「潤どうした。どこが痛い?・・・・喉? 頭?」
潤「うぇ〜ん・・・うっ・・・ｸﾞｽｯ・・」
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翔「う〜ん・・・何か言ってくれよぉ。」
潤「・・ﾝｯ・・ふぇ・・うわぁ〜ん・・いたいぃっ」
翔「ん〜、よしよし。痛いなぁ。嫌だねぇ。」
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和「ちょっと翔にぃ、なに泣かせてんの(笑)」
翔「俺が泣かせたわけじゃないっての(笑)」
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潤「うえぇぇえん」
翔「あー、ごめんごめん。
ごめんねぇ。」
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どうやらかなりご機嫌ななめみたいだね。
ちょっと翔にぃが背中を撫でる手をはなしただけでこれだもん。
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翔「和、智にぃに薬あるか聞いてきて。
さっきから痛がって寝れてないんだ。」
和「どこが痛いって?」
翔「わからないんだよね・・・
とにかく落ち着かせないと。熱上がるぞ。」
和「わかった。聞いてくるよ。」
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潤の様子を智にぃに伝えると、
点滴してあげようってことになった。
潤がやらせてくれるかどうかが問題だけど。
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智「じゅん〜。痛くて寝れないんだって?
痛いのお薬で楽にしてあげようか。ね^^」
潤「ﾋﾞｸｯΣ!! やっ・・やだっ!! やだぁー!!!」
翔「おっ、どうした!?」
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薬といった瞬間に潤の顔色が変わった。
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体がビクッと震えたと思ったら、
今度は俺らから逃げるようにベッドから起き上がろうともがきだす。
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明らかにパニック状態の潤を、
3人で優しくなだめながらも、手には力を入れて抑制していった。
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潤「うわぁぁぁん・・はなしてっ!! いやだぁーー!!」
和「だいじょうぶ、だいじょうぶ。
怖いことないよ、潤。」
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潤は昼間の治療のことを思い出しているのだろうか・・・・
それでこんなに怯えているのかな・・・・
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智「じゅん、大丈夫だから。
喉のお薬しないよ?
ほら、僕なにも持ってない。
ね? 落ち着いて〜。何もしないからね〜。」
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智にぃも同じこと思っていたようで、
潤を落ち着かせようと頑張っている。
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それでも俺らの声は届かずに、潤は震えながら泣き続けていた。
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年8月24日 1時
