花粉症 10 ページ10
雅紀Side
あのあと、和に抱きついたまま離れなかったA。
和も帰ってきたばかりで疲れてるだろうに、
Aが眠るまでずっとあやしてくれていた。
.
和「寝た・・・・・かな?
雅にぃ、ちょっと見て?」
雅「ん?
・・・・・うん、もうぐっすりだね。」
.
Aの頬をツンツンしてみたけどピクリとも動かない。
どうやら熟睡してるみたいだね。
.
智「和、Aここにおろしなよ。」
和「ありがとう。
よいしょっ・・・・・ふぅ〜・・」
智「ごめんね和。疲れたでしょ。
ご飯食べる?」
和「あっ、うん、食べる!! おなかすいた〜」
.
雅「おつかれ、和。
よかったよ、和が帰ってきてくれて。」
和「もう、びっくりしたよ。
Aは大泣きしてるし、2人はぐったりしてるしさ(笑)
でも花粉症って、耳鼻科で診てもらったの?
あっ、でも智にぃでも診れるか・・・」
雅「いや、ちゃんと耳鼻科いったよ?
斗真が診てくれた。」
和「えぇ!?
A大泣きだったんじゃない?」
雅「まあね。
でも斗真がうまいことやってくれたからさ。
あいつ、いい医者になったね。」
和「斗真は優しいからね。
あとでちゃんとお礼言っとかなきゃ。」
雅「斗真は和のおかげだって言ってたよ?
小さい子の接し方は和に教わったって。
採血だって、一緒に練習してたんだろ?」
和「えっ!?
あいつそんなことまで言ったの!?
もう・・・・・・なんか恥ずかしいじゃん///」
雅「なんでだよ〜(笑)
すごいことじゃん。
俺ちょっと感動してたんだから。」
和「まったく・・・・・
誰にも言うなって言っといたのに・・・・
あとで説教だな・・・・」
.
なにやらブツブツ言っている和(笑)
和の痛くない注射も、子どもに優しい診察も、
全部努力があったからなんだね。
.
なんか今回は和に教えられたなぁ〜
俺ももっと努力しなきゃ!!
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革ベルト
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年4月29日 1時
