雅にぃのお仕事 3 ページ31
雅紀Side
雅「どう? 先生のお口の中見えた?」
拓「・・・・・ｺｸﾝ」
雅「拓実くんもやってみる?」
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俺が拓実くんにミラーをさしだすと、
とまどいながらもそっと手を出して受け取ってくれた。
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雅「せっかくだからさ、拓実くんにも歯医者さんになってもらおうかなぁ〜
先生が虫歯になってないか診てくれる?」
拓「・・・・うん。」
雅「よ〜し、じゃあちゃんと歯医者さんの格好しなきゃね!!」
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俺が拓実くんに手袋とマスクをつけてやっていると、
拓実くんも余裕ができきたようで時折笑顔も見られるようになった。
子どもってこういう“ごっこ遊び”みたいなの好きだもんね。
遊び感覚でもいいから、
まずは歯医者さんっていうものに慣れていってもらわないと。
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雅「おぉ〜、かっこいいなぁ。
これで拓実くんも立派な歯医者さんだね〜」
マスクも手袋も大人用だから、
ちっちゃい拓実くんにはもちろんブカブカ。
顔なんてほとんど隠れちゃってるしね(笑)
でもその姿がかわいいんだよなぁ〜
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雅「じゃあ先生イスにごろんするよ?」
俺は治療用のイスを倒してその上に寝転ぶと、
拓実くんをお腹の上にのせた。
自分の口元を照らすようにライトを調節し、拓実くんにミラーを手渡す。
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雅「はい、じゃあお願いします。拓実先生。」
拓実くんは笑顔でそれを受け取ると、
前かがみになって俺の顔をのぞきこんできた。
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拓「先生、あ〜ん。」
雅「ふふっ。あ〜」
ついさっきまで泣き顔だったのに、けっこうノリノリでやってんじゃん。
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俺の口の中にミラーを入れて真剣な顔でのぞきこんでいる拓実くん。
めっちゃ顔が近いから、ちょっと恥ずかしいな(笑)
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革ベルト
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年4月29日 1時
