雅にぃのお仕事 4 ページ32
雅紀Side
俺の口の中でミラーをカチャカチャと動かしていた拓実くん。
しばらくすると、口の中からそっとミラーが抜かれた。
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雅「どう? 虫歯はありましたか?」
拓「ううん。なかった。」
雅「ほんとぉ〜。 よかった〜
拓実先生ありがとうございました。」
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ずいぶんご機嫌になってくれた拓実くん。
さぁ、ここからが本番。
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雅「よしっ、じゃあバトンタッチしようか。
今度は先生に拓実くんのお口の中診せてくれる?」
今日はこれをするために拓実くんに歯医者さんの体験してもらったんだ。
手袋とマスクをさせたのも、
俺が歯医者さんの姿になったときにびっくりさせないため。
遊びの延長でさりげなく診察しちゃえば、なんとかいけるかなって。
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雅「はい、じゃあおイスにごろんして〜?」
俺がイスからおりて、代わりに拓実くんをイスに寝かせる。
.
拓「ねぇ、さっきとおんなじ? 鏡だけ?」
雅「そうだよ〜
さっき拓実くんが先生にやってくれたのとおんなじだからね。
拓実くんの見てたらね、先生もやってみたくなっちゃったんだ〜
ちょっとやらせてもらってもいい?」
拓「・・・・うん。いいよ。」
.
よしっ!! これでやっと診てあげられる。
前回はまともに診れなかったから。
.
雅「じゃあ先生も拓実くんみたいにマスクと手袋するよ〜
どう? 先生、歯医者さん似合ってる?」
拓「うん、にあってる。」
歯医者さんの姿になってもまったく泣く様子はない。
もしかしたらこれ、作戦大成功だったんじゃない?
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雅「はい、じゃあ診ていきますよ〜
先生も拓実くんにみたいに上手にできるかなぁ。
ねぇ、拓実くん、どうやってやるんだっけ。」
拓「あのねぇ、あ〜んしてね、これお口の中に入れるんだよ。」
雅「あぁ〜、そうか〜。
お口のなかに鏡入れるんだったね。
じゃあ拓実くん、大きくあ〜んしてくれますかぁ?」
拓「あ〜・・・」
雅「お〜すごい!! よく見えるなぁ〜
そのままお口あ〜んしててよ〜」
.
俺はさりげなくライトをつけて調節すると、
大きく開けてくれた拓実くんの口の中に鏡を入れていった。
ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年4月29日 1時
