おにぃが治すから *ARS* 10 (ページ27)

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翔にぃのお仕事　3 ページ27

翔Side

翔「じゃあいきますね・・・

健太くん、ちょっとお膝チクってするよ?

これ頑張ったら痛いのなくなるからね～」

そういいながらスッと針を刺していった。

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健「いーーたぁーーいーーー!! うえぇぇぇん」

翔「ごめんねぇ、もうすぐ終わるからね～」

俺は泣いて暴れる健太くんにかまわず、麻酔の液を注入していった。

いつまでも痛い思いをさせとくのはかわいそうだからね。

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翔「は～い、終わりだよ～

これで痛いの終わりだからね。頑張ったね～」

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看護師の的確なサポートとお母さんの励ましもあって、

なんとか麻酔の処置を終えることができた。

お母さんの協力があって助かったな。

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俺は膝の麻酔が効き始めたのを確認すると、傷口の洗浄を始めていった。

健太くんはまだ泣いてるけど、暴れなくなっただけだいぶ処置もしやすい。

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翔「ねぇ健太くん。まだお膝痛い?」

健「・・ﾋｯｸ・・・・いたくない・・・・」

翔「ほんとぉ? よかったぁ～

健太くんがチックン頑張ってくれたからだね～」

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もう痛みがなくなっていることに気づいて、

だんだんと落ち着いてきた健太くん。

そんな健太くんの様子を見て、お母さんの表情もやわらかくなってきた。

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健「んっ・・・・・ふぇ」

まわりをきょろきょろとして不安そうな顔をしていた健太くん。

器具をトレーに置くたびに聞こえるカチャッという音が恐怖心をあおるようで、

せっかく落ち着いていたのに再び泣き出してしまった。

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翔「もうすぐ終わるからね～

もうちょっとだけ頑張ってね～」

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傷跡を残さないために丁寧に縫合しながらも、

できるだけ素早く処置を進めていった。

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翔「健太くん、学校は楽しい?」

ずっと横になっているが嫌になってしまったのか、

もぞもぞと動き始めてしまった健太くん。

そんな健太くんの気を紛らわすために、俺はそっと話しかけいった。