月夜に、恋。＊２ (ページ17)

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.N side

「相葉さん。…俺、ニノのこと大事なんだ。それは、人としても、友人としても、同じ仕事をしていく仲間としても。だから、ニノが守りたいって全力で向き合おうとしているのを見て、俺も力になりたいって、思った」

「……、」

「だから、……俺と友達になってくれませんか？」

潤くんの言葉に、相葉さんがゆっくりと顔を上げる。

その瞳には潤くんは映っていないけれど、その目ははっきりと潤くんの瞳を見つめていた。

「……嬉しい、………ありがとうございます」

潤くんが握るその手を、握り返す相葉さん。

潤くんが、嬉しそうに笑った。

「よし！じゃあ、晴れて友達になったから、これからは敬語もなし！相葉くん、って呼んでいい？」

「うん。じゃあ、俺は……、どうしよう」

潤くんの呼び方を迷っているらしい相葉さん。

潤くん、だと俺と被るから嫌だと言う。

別にいいじゃん、と正直思ったけど心に留めておいた。

「ん～、…じゃあ、松潤、にしようかな。ほら、テレビで見てると同じ事務所の人とかそう呼ぶ人いるよね？なんか、その呼び名の方が俺の中ではもう慣れちゃってるの」

「あはは！たしかに、テレビ見てるとそうなるかもね！じゃ、松潤で！」

握り合ったその手を重ね直した二人。

「よろしくね。相葉くん」

「こちらこそ、よろしくね。松潤」

今度はガッチリと、その手を握り合った。