おさななじみ ( 桃 ) (ページ6)

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「あ、のぞ....」

小「夏菜子～～！かえろ！！」

学校終わり、望を呼ぼうとしたら
夏菜子さんと帰ろうとしてるとこやった

なんか分からんけど、気にしたくないけど
なんとなく気になって、壁に隠れて様子を見てた

小「今日さ、ケーキ食べに行こ」

夏菜子「お、いいで行こ」

満足そうに笑う望と大人っぽく望を見ながら微笑む夏菜子さん

夏菜子「...っ、ちょっ！//」

小「へへ、不意打ちや！！」

気持ちはどん底でダダ下がり、

なんで見たんやろ、あのままいつもみたいに我慢して帰れば良かったのに

「キスするトコとか、見たくなかったし....」

自分ておかしすぎる、

「なんで望なんかの事好きなんやろ」

望なんかただの幼馴染やったらこんな気持ちに
ならんかったのに

ただの友達やったらこんな胸が痛くならんのに、

「なんなん、ほんま....」

玄関の壁に隠れながら静かに私は泣いた

藤「Aちゃん、」

いつも彼は私が弱ってる時に助けてくれる

「流星、くん..」

優しく見つめてくれるその目は私を離してくれない

藤「あんな奴やめたらいいやん」

「え？」

吐き捨てたその言葉を理解するのには時間がかかって、気付いたら流星くんの胸の中にいた

藤「望なんか忘れて、俺にしてよ。
Aちゃん、ずっと好きやった。」

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