７の数字 ページ22
あなた side
─────私やナツ同様…メタリカーナは、
ある日ガジルの前から何も言わずに
居なくなってしまったらしい。
ナツが、７年前の７月７日か、と返すと…
驚いたような素振りを見せるガジル。
「お前、メタリカーナの居場所知ってんのか？」
「バカ言え!!!オレが探してんのはイグニール!!!炎のドラゴンだ。」
『ちなみに私は、光竜のウィルオウィスプ。』
そして、３人は顔を見合わせた。
「７年前の７７７年、７月７日…３頭のドラゴンが消えた？」
「なんで７ばっか並んでるんだよ!!!」
「俺が知るかっ!!!」
そんなやりとりに笑いつつも、ため息をつく私。
…やっぱり、ウィルに繋がる情報はナシか。
「ふん…まあ、オレにはどうでもいい事だ」
そう言って立ち上がったガジルだが、
そのまま、動く素振りを見せない。
「行くなら早く行けよ」
「ここはオレたちのギルドだっ!!!」
あ…そういえばそうだっけ。
全然頭が回ってなかった…。
そして私は、ギルドに帰ろうと立ち上がる。
『ナツ、皆心配してるだろうから早く…────』
───突如魔力が限界を超え、眠ってしまったA。
目の前にいたガジルの方へ倒れ込んでしまい、
反射的に彼はそれを受け止めた。
「おい、こいつどーしたんだよ!!?」
「ん？あー寝てるだけだ。」
「喋りながら寝るか!!?フツー!!!」
ナツは面倒くさそうな顔をして、説明を始めた。
「Aは、めちゃくちゃつえーんだよ。
だから魔力使い過ぎっとこうやって寝ちまうんだ。」
ふーん、と興味のなさそうな返事を返して
受け止めているAの顔を見るガジル。
「あ、惚れんなよ。」
「誰が惚れるかっ!!!
つか、どーにかしろよ!!!」
その言葉に、ナツはAをもらうと…
ひょいっと持ち上げてお姫様抱っこをした。
立ち去ろうとするナツに
ガジルは、大きな声で言い放った。
「───次に会ったらぶっ殺す!!!
その"お姫サマ"も一緒にな!!!…首洗って待ってな!!!!」
「ぶっそうな奴だなぁ。
これでおあいこだから仲直りしてやろーと思ったのに」
「物騒はどっちだてめェ!!!ギルドをこんなにしやがって!!!」
こうして、妖精の尻尾と幽鬼の支配者の
ギルド間抗争は幕を閉じた……─────
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 827人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「逆ハー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きのこ - 更新してけろー！ずーっとまってるのよー (2020年5月26日 8時) (
レス) id: 3bedfabe5a (このIDを非表示/違反報告)
ララ*boa(プロフ) - んんっ!!!この小説本当に大好きなので今からでも続編書いてくださると幸いです!!!!!!! (2018年3月8日 11時) (レス) id: d70a4c1774 (このIDを非表示/違反報告)
雪路 - この小説大好きです！更新楽しみに待ってます。頑張ってください！！！ (2017年4月5日 15時) (レス) id: 0aba210afa (このIDを非表示/違反報告)
みう - グレイ大好きなのですごい読んでて楽しいです(*^^*)更新待ってます (2017年1月25日 20時) (レス) id: 558898fd67 (このIDを非表示/違反報告)
なむなみ - すごく面白いです！私、グレイが大好きなのでたまらない作品です！ (2016年1月30日 23時) (レス) id: 68fa4e67bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆうの | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=pan1224o8
作成日時：2014年2月20日 17時
