Knights子育てはじめます

子育て3日目 ページ21

「お前ら席付けー。出席だけ確認するから」



だるそうに教室に入ってきたのはここ、2Bのクラス担任



「おお、鳴上の隣にいるのがAか？話は3Aの担任から聞いてるぞー。授業に影響が出ると困るからな。俺が預かっていよう」


至って真面目なことを言っているが騙されないで欲しい。この担任、ロリコンである


「いやよ。ロリコンになんか可愛いAは渡せないわ。それにAちゃん大人しいから大丈夫よ」



「鳴上は辛辣だなー。折角幼 女と戯れると思ったのに」


侮るなかれ夢ノ咲学院。ロリコンまでいるとは聞いてないぞ



HRも終わり授業までの休み時間。2Bのメンバーは嵐の机の周りに全員集合していた。何故かって？Aと遊ぶためである


「さぁ、A様。こちらを向いて。はい、チーズ」


「伏見お前、写真撮ってばっかだな」


「可愛いものは仕方ないわよね。弓弦ちゃん、後でそのデータちょうだいね」


「かしこまりました」


「ふんっ、そんな赤ん坊の何がいいんだよ」


「とか言ってコーギーAのことチラチラ見すぎー」


「んなっ？！見てねーよ！」


「ハイハイ、ツンデレツンデレー」


『りっちゃー、つんでれってなーに？』


Aが小さくなってからすでに3日が経って、言葉もどんどん話せるようになってきた


「ツンデレって言うのはねー、コーギーみたいな人のことを言うんだよ」


「ふざっけんな！」



「Aちゃんにそんなに言葉教えるのはまだ早いわよ！」


『こーぎー？』


「コーギーってのはこのわんちゃんの事だよ。Aの事が気になってるみたいだから仲良くしてあげてね」


Aの目線の先にはコーギーもとい大神晃牙がいる。見つめられた恥ずかしさから目を逸らしてしまう大神


『こーぎーはつんでれさんだからAとめをあわせてくれないの？』


悲しそうな顔のAに流石の晃牙も可哀想になってきて遂に初めて正面からAの顔を見てあげることに成功


「違うからな。俺はお前ともっと仲良くなりてーんだよ！分かったか！」


照れ隠しから怒鳴るみたいな言い方になったがAは言葉の意味を理解したのか嬉しそうな顔


『じゃあAとこーぎーはおともだちね！』


「おう…友達だ」


そんな幼 女と男子高校生との友情が結ばれたHR




「お前らー、とっくに授業時間だからな？」






反省文を欠かされる2Bメンバーでした

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