傷 Yoohei ページ15
本当の君を見せて欲しい。
「きっと幻滅する」
そんな事ない。
「それは上辺だけの私を見てるからでしょ？」
そうだとしても、君の事ならすべて受け入れる覚悟があるよ。
「きっと、重たくなる…」
ならない。
「なんで、そんな言い切れるの…」
知ってるからだよ。
「なにを、」
その腕、自分で付けたんでしょ？
「っ…」
独りで辛かったよな…でも、これからは俺が側にいるから悲しい思いなんてさせない。
「信じて良いの…？」
うん、信じて欲しい。
「そしたら、私はもう、洋平無しでは生きられなくなる…離してあげられなくなるよ…？」
良いよ。俺も手放す気なんてサラサラないから。
「ずっと、ずっとね？消えないの…」
うん。
「何をしてても誰といても」
うん。
「笑っててもね、心の何処かはいつも空洞で」
うん。
「泣きたいのに泣けなくて」
うん。
「誰に何を話せば良いかも分からなくて」
うん。
「本当の自分を知られたらみんな離れて言っちゃう…」
俺は離れたりしない。
「本当の私はどうしようもなく弱くて」
大丈夫。俺が笑わせてあげるし、これから色んなところ二人で行って楽しいって言わせてみせるから。
「独りになるのが怖くて、仮面被ってたら自分が何者かも変わらなくなって…」
良いんだよ、ありのままで。全部受け止めていせるから。
「本当に私で良いの…？」
君じゃなきゃダメなんだよ。
「ありがとうっ…」
彼女の腕には無数の傷があって、
それは彼女が弱い自分と何度も戦って来た証で。
死にたいなんて本当には思ってないんだ。
誰かに見つけて欲しくて、
そんな自分を誰かに受け入れて貰いたくて。
でも、それが出来なかったのはそんな自分を誰かに知られて拒絶される事が怖かったからだと思う。
傷を作ることでしか前に進まなかったんだと思う。
俺が変えてあげる事は出来なくても、支えてあげる事は出来る筈だから。
震える身体をギュッと抱きしめれば安心したのか涙を流して俺の胸に寄りかかってくる君。
もう、独りになんてさせやしないよ。
かれから先、何が起ころうとも…
＊あとがき
めちゃくちゃ暗い話になりました。
すみません。
病み癖のある抹茶ミルクです。
ここまで読んで頂きありがとうございます！
次は明るいイチャイチャしてるような話が書ければと思っておりますので、よろしくお願いします！
では！
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抹茶ミルク(プロフ) - ねこもちさん» 感想ありがとうございます！ご指摘ありがとうございます！そういうの凄く助かります。他にも気になる点などございましたら遠慮なく言ってください！重ねてお詫び申し上げます。ありがとうございました(^-^) (2018年10月2日 0時) (
レス) id: acb8b852dd (このIDを非表示/違反報告)
ねこもち(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています！すみません、1話の[Alexandros]のスペルが[Alexandoros]になっていて、私的には問題は無いのですが、一応報告させて頂きます。図図しくてすみません。これからも頑張ってください！楽しみです！ (2018年10月1日 23時) (レス) id: e73785f408 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ミルク(プロフ) - umiさん» はじめまして。この度は読んで頂きまして誠にありがとうございます！とても嬉しい感想を頂き、光栄に思います。今後ともよろしくお願いします！ (2017年12月21日 21時) (レス) id: acb8b852dd (このIDを非表示/違反報告)
umi(プロフ) - 感動して涙してしまいました。切ないけど、私はとても好きな物語でした、ありがとうございます(^ ^) (2017年12月21日 21時) (レス) id: 3b0313e513 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ミルク(プロフ) - 、さん» 不慣れなもので、不快にさせてしまい申し訳ございませんでした… (2017年12月15日 22時) (レス) id: acb8b852dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：抹茶ミルク | 作成日時：2017年12月11日 19時
