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約2か月を要した準備期間が終わりを迎え、いよいよ2日間の文化祭が始まる。
クラスの店番と実行委員としての見回りの時間もしっかり把握しているし不安はない。
何よりほとんどの時間を辰哉先輩と過ごせることが嬉しい。
佐「昨日から嬉しそーだねぇ、ふっかと楽しんでね!」
『うんっ、楽しむ』
向「こーんな可愛い彼女おってふっかさんほんま幸せやろな〜」
渡「あんまり言うなよ康二、Aが照れるから」
『っそういうこと言われると余計に照れるから!』
渡「あ、そう?」
ニヤニヤして言ってくるあたり宮舘先輩とちょっと似たところがあるなと思わされる。
部活中に、幼馴染みだと聞いたような記憶があるけど、そんな所まで似ないで欲しい。
佐「あー、もう講堂行かなきゃじゃん」
向「ほんまや!ええ席とられてまう!!」
渡「おい待てって」
HRが終わってものすごい勢いで駆け出していくさっくん達の背中を追いかけて、私も講堂へ走る。
今日と明日の午前中は1年生と文化部のステージ発表がある。ダンスをしたり劇をしたり…、色々あるんだって。
午後からは私たち2年生の模擬店と3年生のクラス展示を回る完全な自由時間で、この時に見回るのが実行委員の仕事。
『置いてかれた…薄情な友達だな全く…』
「誰か探してんの?」
『うわっ、__辰哉先輩』
深「入口で待っててって言ったのに忘れてた?見つけたと思ったら入ってったから焦ったわ」
『あ、そういえば約束してましたよね…。さっくんたちが走っていったのでつい追いかけちゃって…ごめんなさい』
深「いーよ。友達に席とってもらってるから行こ」
『クラス順で座ったりしないんですか?』
深「超自由!だから俺と並んで座んの。いいだろ〜」
転入するまで通っていた学校と比べて、文化祭の規模も自由度もここまで違うのかと圧倒されてしまった。
前はクラスで固まって座らなくちゃいけなかったけど、ここは入学するハードルが高いだけあって自由度が高いんだろう。
『初めての文化祭、ずっと辰哉先輩の隣に居られるのはすっごく嬉しいです』
深「ん、俺も。高校最後の文化祭がAと一緒ですげー嬉しい」
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紅彩(プロフ) - わーぉさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます!引き続き頑張って更新していただきます。お気遣いありがとうございます! (2021年8月29日 14時) (レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
わーぉ(プロフ) - 素敵な小説をありがとうございます!更新されるのを毎回楽しみにしていました。次のお話も気になり待ち遠しいです!無理なくよろしくお願いいたします! (2021年8月29日 13時) (レス) id: 88cbea371f (このIDを非表示/違反報告)
しゃも(プロフ) - お返事ありがとうございます。応援してます。 (2021年8月29日 13時) (レス) id: 9144ae481b (このIDを非表示/違反報告)
紅彩(プロフ) - しゃもさん» ありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいですし、次も頑張れます。引き続きよろしくお願いします! (2021年8月29日 10時) (レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
しゃも(プロフ) - 楽しみすぎて更新が待ち遠しい程でした。次も楽しみにしてます!、 (2021年8月29日 10時) (レス) id: 9144ae481b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅彩 | 作成日時:2021年8月9日 20時