【3/12】さようなら、好き [2] @那桜 ページ12
luzくんは、私の隣に席へ座ると、
「ここの席がよかったなー。」
そう言った。
「え…?」
それは、少なからず、可能性はあると信じていいのだろうか。
「……ここ黒板見えにくいよ?」
「いや寝るもん俺。……あーじゃなくて、
…Aの隣が、よかったなぁって…思っ、て…」
そう言ってうつむくluzくん。耳が赤い。
ああ、そっか。
期待して、いいんだ。
「……luzくん。アルバム、もっかい貸して?」
「あー、うん。はい、どうぞ。」
luzくんからもう一度アルバムを受けとると、ペンを出し、蓋をはずして、
“さようなら、好き。”
そう、書いた。
パタンと、表紙を閉じluzくんへ返す。
「はい。」
「え?何書いた、の……」
luzくんは早速表紙を開けた。
信じられないのか、ビックリして目を見開いた。
よかった、伝わった。
するとluzくんは、
「……なんだ、一緒だ。」
と言って笑った。
「さようならなんてさ、悲しいね。…これから、忙しくなると思うし、たまにしか会えないと思う。それでもいい?俺と一緒にいてくれる?」
…ほんとだ、一緒だ。
「もちろん…っ!!」
そう言って抱きついた。
夕日の光で染まった教室、二人で顔を見合わせて、
「「またね、好き。」」
また、会おう。
*
こんにちは、文字数ヤバいので手短に。
リレー短編お誘いありがとうございました。
卒業はまだ一年早いので(5年生)
このような短編集にはちょっと慣れていませんでした。
それで話してる途中にすみませんが那桜って誰ですか。って方。
これ書いてる奴ですよ。⇒生徒会に入ってみた。
あとこれも書いてます。生放送中です!!Part2.(ラジオ宛てお便りコメント待ってるよ☆)
それでは最後に。
皆様のこれまでの一年間が、明るい光で照らされていることを、皆様の未来が、希望に満ち溢れていることを祈っています。
那桜でした。
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作者名:graduation x他9人 | 作者ホームページ:ありません
作成日時:2014年2月25日 16時