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下校時刻を告げるチャイム。頬に残った唇の感覚。甘い彼の香り。
グルッペンは私のことが好き。私も、人としては尊敬しているし、好きだ。
でも、それとは違う“好き”。
「…私は、わからない。」
「そうか」
私から離れ、好きになるまで待とう。なんて、私があなたに惚れる事前提なのね。
「帰るか。」
「…うん」
窓には泣いてしまいそうなほど美しい月が、あやしく光っていた。
太陽がいないと、あなたは姿を見せられないのに、自信満々に輝く黄色。
私みたい、なんて。どこからそう思ったのかは知らないけれど、そう思った。そう、思ってしまった。
× × × 。
「じゃあね、」
「あぁ、また明日会おう。」
いいって言ったけど、どうしてもっていうから、家の前まで送ってもらった。
優しいのはいいけど、なんだか申し訳ないなぁ、とか。思ったり。
手を振って、踵を返そうとした時、腕を引かれて、キスをした。今度は口に。
「ちょっと、」
「我慢、しようと思ったんだがな。すまない。」
お前が綺麗すぎたんだ______。
そんな甘い言葉も、甘い口付けも、私のためなら。溺れるのも、悪くは、ないのかもしれない。なんて、駄目かな。
赤い瞳は私を捉えて離さない、
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稚都(プロフ) - 白猫さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけると、とても励みになります。今後ともこの作品をどうぞ宜しくお願いします。 (2019年2月12日 18時) (
レス) id: 170c23df6e (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - めっちゃ好きです！ (2019年2月12日 15時) (レス) id: 02b81b04f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：稚都 | 作成日時：2019年2月11日 15時
