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さすがにずっとあのままでは私の心臓がもたない気がして、離れてもらった。
離れるとき、あからさまに悲しそうにしていて、罪悪感がすごい。
「勉強しよ、ね。グルッペン。」
「まぁ、それもそうか…。」
やっとの事で勉強まで辿り付いた。放課後って意外と短いんだからね、有効活用していただきたい。
取り敢えず数学からしよう、ということで教科書とノートを広げる。
なんだか初日からかなり不安だが、きっと大丈夫だろう。
× × × 。
「…ほんっとありがと、グルッペン。」
「あぁ、明日は続きからしよう。」
グルッペンの教え方は驚く程丁寧で。2時間程度でかなりのところまで進んだ。
帰る用意をしながら、余った少しの時間、生徒会室でゆるく会話を交わす。
「これ、食べかけだが。」
「え、くれるの?やった。」
私もグルッペンも甘いものには目がなくて。半分ほど残っていたヌガーをもらった。甘いシロップの香りが心地よい。
「…今更だが、間接キスだゾ、それ。」
なんてグルッペンが言うから、思わず口が止まってしまう。
…本当じゃん。
そう言われると意識をしてしまい、じわじわと顔が熱を帯びていく。これ、絶対顔赤いんだろうなぁ、とか呑気に思っていた。
「首まで赤い。」
「う、うるさいなぁ、もう…。」
男慣れなんてしている筈もない私には、こんなのですらハードルが高い。
頬に触れたグルッペンの手が凄く冷たく感じて、思わずすりよってしまった。冬なので、実際冷たくもあったのだろうが。
「猫みたいだな。」
「…うるさい。」
手を離そうとするから、ぎゅっと握れば、頬にそっとキスをされた。
近くで見た彼の顔は少し赤く、いつも以上に綺麗で。金色の髪が笑うようにゆらゆらと揺れた。
「好きだ。」
もう一度、頬には彼の唇。
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稚都(プロフ) - 白猫さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけると、とても励みになります。今後ともこの作品をどうぞ宜しくお願いします。 (2019年2月12日 18時) (
レス) id: 170c23df6e (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - めっちゃ好きです！ (2019年2月12日 15時) (レス) id: 02b81b04f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：稚都 | 作成日時：2019年2月11日 15時
