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「失礼します、」
「あぁ、遠野。ちょっとここで待っててくれ。」
職員室に入るや否や、呼び出した担任にそう言われて、職員室前に立たされる。んでもって担任はどこかへ行ってしまった。
これじゃまるで、私が何かやらかした罰として、立たされてるみたいじゃないか。
とは思ったけど口には出さなかったんだな。ヘタレだから。
暫くして、担任がいそいそと戻ってきたので、そちらを向くと、後ろに１人の男子生徒が付いてきていた。
身長の高く、綺麗な顔立ちの彼は、見覚えのある______。
「生徒会長でもある君に、放課後、彼女の勉強を見て頂きたいんだ。」
「…わかりました。」
じゃあ、忙しいかもしれないけど、明日から頼んだよ。なんて言って、担任は職員室へと戻っていった。
ぺこり、律儀に軽く会釈をして彼はその場を離れていく。
１人取り残されたわたしは、さっきまでの状況を理解しようとしていた。
…つまり、私の成績が悪すぎるから、生徒会長でもある彼、グルッペン•フューラーが私の勉強の指導をすると?明日から?放課後に?
そんなの、女子生徒に殺されてしまうじゃないか。
だって彼は、女子生徒から絶大な人気を誇る生徒会の役員。それも会長。
そんな人に、なんてバレたら私の華やかなJK生活の幕閉じたも同然で。
というか、それだけじゃなくて、彼は___。
不意に、下校時刻を知らせるチャイムが鳴り響いた。兎に角、今日は帰ろう。
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稚都(プロフ) - 白猫さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけると、とても励みになります。今後ともこの作品をどうぞ宜しくお願いします。 (2019年2月12日 18時) (
レス) id: 170c23df6e (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - めっちゃ好きです！ (2019年2月12日 15時) (レス) id: 02b81b04f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：稚都 | 作成日時：2019年2月11日 15時
