総統様の短編集［wrwrd!］ (ページ9)

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ホイップクリームと総統ページ9

「ねぇ甘い」
頭がおかしいぐらいには甘い。なんでこんなに甘いものをグルッペンは楽しそうにニコニコしながらたべているんだろうと考えながら紅茶を一口飲む。あぁ生き返る。

「そりゃクリームマシマシのパンケーキ食べているんだから甘いに決まっているだろう。」
と不思議そうな顔をしながらモッキュモッキュとたべ続けるグルッペン。ついにはこいつ私の分にまで手を出し始めた。
別に甘いものが嫌いなわけではないけれどここまで甘いとたべられない。
どうやら自分はホイップクリームは苦手らしい。

「グルッペン頭おかしいくらいには甘党だよね。」
「当たり前だ。甘いものは世界を救う。」
「本当に頭おかしい。グルッペンこんなに甘いもの食べてて病気になっちゃわないか心配」
「どうだろうな。Aよりは先にしぬかもな。」

そんなこと言われたら不安になる。
グルッペンがしんだら私どうやって生きて行けばいいんだろう。
後追い自さつする？それしか思い浮かばないや。まぁそれでいっか。
そうこう考えていたうちにグルッペンは無事私の分まで完食していたみたいでいつの間にか会計が終わっていた。

「待ってグルッペン自分の分くらい出すって。」
「Aは黙っておごられとけ」
「毎回そうだからすごい申し訳ないんだけど。」
「じゃあお礼はAからのキスな」
「えぇ、そうくる？じゃあしょうがないなぁ。おうち帰ってからね。」
 
2人で甘い甘い帰り道を歩く。グルッペンっていう素敵な彼氏に出会えてよかった。