傘と総統 ページ7
「あ、雨降ってる。」
最悪だ。ズボラな私が傘なんて持ってるわけないじゃないか。
折り畳み傘も論外だわ。
財布持ってきてないからコンビニに傘も買いに行けないし。もしかして神様からの濡れて帰れって言うお告げ？そんなことある？
しょうがないから濡れながら帰るか。
この雨じゃずぶ濡れじゃ済まないけど。携帯と財布だけビニール袋に入れておこう。
学校の校舎から出るときには今日グルッペンが家にいることをド忘れして居たようだ。
「ただいまー。ヤベッめっちゃ濡れた」
「おかえりA、、おいどう言うことだ」
「えなんでいるんだし。あれ今日くる日だっけ。」
「そんなことどうでもいい。今はお前がなんでそんなに濡れているかだ。」
「や、、やだなぁグルッペン。今日は濡れて帰れって言う神様からのお告げだよお、」
「お前が信仰している神は変なやつだな。話は風呂入ってからだ。」
そうこうしているうちにグルッペンにお風呂の中にぶち込まれてしまった。
なんかすごいお風呂から出たくない。まぁぐずっててもしょうがないと言うことてさっさと髪拭いてお風呂を出る。
「さてA傘を忘れたのはわかるが。なぜ俺を呼ばなかったんだ。」
「だってグルッペンきてること忘れてたんだもん。グルッペンに迷惑かけたくないじゃん。」
「はぁ、それくらい忘れるなよ。Aが風邪ひいたら俺が心配なんだ。それに少しくらい迷惑かけろ。」
「えまってグルッペン今のめちゃくちゃかっこいい」
自分でも顔が赤くなって行くのがわかるくらいにかっこいいさすが私の彼氏だ。えやばい好きむりすき！！！！
風邪ごときに負けてグルッペンを心配させてやるかと意気込んで寝た私だが案の定割と重症な風邪をひいていた。
「グルッペンごめんて、次からは絶対電話で呼ぶからさ。」
「あぁそうしてくれ。」
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作者名：ひなの | 作成日時：2020年12月14日 14時
