。 ページ2
『わーーー!章ちゃん!』
「ん?今度はどーしたん?」
亮のインタビューページを真剣に読むAを横目で見て、イライラを落ち着かせるために、スケッチを再開させる。
亮を見つけたときと同じようにAが叫んだ。思ったよりも集中しとったみたいで、いつの間にか手元にある雑誌が変わっとる。取りに行ったんも気づかんかったわ。
『これ!!!これは!反則です!!!///』
「えっ?笑 どれ?どれが反則?」
『これ!ここ!このお顔!!!///』
見せられたページは、俺がソロでうつっとるページ。ではなく、メンバーとわちゃわちゃしてる撮影風景のオフショットがたくさん載っているページ。マルとおーくらがカメラにアピールする後ろで、おだんごを食べるべくでっかい口開けとる俺の姿がちーさく写り込んどった。
「これぇ?おだんご食べようとしよるだけやんけ」
『ちっがーう!そうだけど!』
「けど?笑」
『こんなかっこいいお顔のあとにこんなかわいいお顔は反則!/// みんな好きになっちゃうから///』
数ページ前のキメキメな俺と、おだんご食べる俺のページを交互に見せられる。顔真っ赤にして、雑誌の俺は見るのに、目の前におる俺とはさっきから目を合わせてくれん。照れとるんがかわいくて、口元が緩むんを抑えられへん。
メインページならまだしも、こんなちーさく写っとる俺を見つけるの、eighterでもそうおらんのやない?
亮への好き〜♡発言でイラついとったはずやのに、Aは俺のご機嫌取るのが上手やわ。はー、ギュってしたい。俺のページを愛おしそうに見る横顔にキュンとして、抱きしめたい衝動に駆られる。
「A」
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作者名:おゆ | 作成日時:2019年6月6日 1時