Non-Colored-World

episode23 白ク人ノいろは ページ28

「言ってなかったよね！
　人類の中でも微有色種は異能力があるって」
『それもあるけど疑問が他にも沢山…！』

何が、どうなってるんだ…いったい…

「はいはい。そうだね、
　キミの疑問に1つずつ順番に答えてあげる。」
「…よろしく、お願いします」

そうじゃないと、自分これから生きていくのに不安しかないよ…

「まず、微有色種は異能力が使えます！
　それを使って白ク人 (ハクト)を倒すのです！」
『あの、白ク人とは…？」

なんか、ヤバそうだった
さっきの気持ち悪い奴のことよね…

「白ク人は、悲しい哀しい人。かな」
『悲しい哀しい、人…。』

というと…？

「白ク人は元"人類"。
　だけど白ク人になるには条件がある」
『ほぅ…』

絶対なりたくないな…
でも、条件さえ達成しなければ
ならないみたいだし…

「条件は中途半端に溶ける運の悪い人」
『中途半端…』
「そう、白雨に当たったら人類は全て白くなって
　溶けて、やがて消えるよね…？
　そうやって白雨に当たってしまった人の中でも
　白雨への中途半端な耐性。つまり少しの
　微妙な耐性持ちの微有色種や…
　記憶を真っ白にしたくない、忘れたくない人
　の強い想い。
　この２つどちらかの条件で
　完全に溶けて消えることの
　出来なかった人達が
　白ク人としての末路を辿る…」

『…可哀想…だ、な』
「そ、だから白ク人達はなりたくて
　白ク人になったんじゃない。
　白ク人になり、人を襲いながら
　生きていくのが苦痛な白ク人達の為に
　途中見つけたら私達が
　持つ特有の能力を駆使して倒して、
　救済してあげるの…」

救済、か…

「白ク人は溶けきれなくて
　中途半端に溶けた生き物。
　もはや人じゃないよね！
　見た目は白くて、
　溶けきれなかった微かに残った記憶と
　その人の人だったときの
　見た目から形作られる。
　さっきの白ク人は
　テレビ？とちょっと溶けた女子中学生？
　みたいな形だったよね！そういうこと！」
『ありがとう！
　一旦白ク人のことは分かったよ！
　次は微有色種の異能力について
　知りたいな！いいかな？』

「うん！全然いいともー！
　じゃあ手始めにまず私の能力をご紹介ー！











__________私の異能力は…」
　

　

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