やっつ ページ9
｢お風呂、沸かせてきました。いつでも入れますよ。｣
『ありがとう。』
｢あとお客様がお見えですよ。紫のストールをつけた方です。｣
『分かった。…そうそう、子供、風呂に入れといて』
｢了解しました。｣
文面で見ると礼儀正しいが、部下の表情は呆れたような顔だ。
それでもやってくれる部下にはほんとに助かっている。
スーツの上をワイシャツの上に羽織り、応接間まで行く。
応接間……端の方だから行くの大変なんだよなぁ
いろいろ考えながら歩いていると割とすぐについた。
ドアをノックして中に入る。
『兄さん』
｢お、来た。それで頼みたいことってなんや？｣
兄さんは吸っていた煙草を、携帯灰皿に押し付けた。
『服を何着か頼みたくてさ。』
｢…予想通りやな。β国の少年兵達やろ？｣
『…えっ、なんで知ってんの』
｢そりゃここまで案内したの俺やしな｣
『なにしてんのお前…』
つまり兄さんはあの少年兵達と知り合いだと？
ちょうどいい逃げ場が我が社だったと？
てかあの少年達は何者なんだ。兄さんともペ神とも知り合いなんてそうそう居ないぞ？
｢お前なら助けるって思ってさ｣
『……はぁ…聞くが、どこで知り合った？』
｢β国の兵舎に情報提供に行った時やな｣
『その時さぁ…ペ神も居た？』
｢おん、居ったで｣
謎は解決したぞ……
そういうことだったのか…
兄さんも、ペ神も私の仲間じゃない。フリーの軍医と情報屋だ。確かにそういう出会いがあるのもうなずける。
｢とりあえず服な、持ってきてん。そのダンボール箱に入ってるで｣
それ、と言われて指さされた方向を見る。
そこには山積みになったダンボールが…
『ちょっと待て。なんでダンボールの数こんなに多いの？』
｢あいつらの私物も持ってきた。ダンボールに名前が書いてないやつが頼まれた服。｣
『…有能すぎるやろ……』
逆にこんだけ有能じゃないと売れっ子情報屋にはなれないのか…？
｢特別や。あいつらには借りがあるからな｣
『そうか…兄さんはあの子達に信頼されてるか？』
｢…さあな、知らんわ。ここに連れてきた時だってグルッペンに連絡して連れてこさせただけやで。しかもそのグルッペンが気絶して寝てるとなれば、俺がここまで案内したことを知る奴は誰もおらん。｣
その、ぐるっぺん、って名前の子、何回も出てくるけどどの子なんだろうか
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ペンギン - 面白いです。続き楽しみにしてます。がんばってください。 (2020年7月18日 13時) (
レス) id: 5f842aeb4f (このIDを非表示/違反報告)
ヲっす(プロフ) - コメントありがとうございます！楽しんで頂けているなら幸いです！ (2020年4月28日 7時) (レス) id: c07bfd86f9 (このIDを非表示/違反報告)
うにぎらい(プロフ) - 作品読ませていただいています！すごく面白いです！更新楽しみに待ってます!!!応援してます！頑張ってください!!! (2020年4月28日 0時) (レス) id: 2ccfca6d8f (このIDを非表示/違反報告)
ヲっす(プロフ) - 指摘ありがとうございます。おかげで治すことが出来ました。気づいてなかったとはいえ、不快な思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした。 (2020年4月27日 21時) (レス) id: c07bfd86f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲっす | 作成日時：2020年4月27日 15時
