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翌日、広間に集まる子供達を見渡す。
グルッペンが口を開いた。
｢俺たちは出て行かないことにした｣
『…そうか』
内心、人生で1番といえる程嬉しかった。
だがこの場に残ることは得策ではない。もうすぐ私は先代派の争いに巻き込まれることになる、それに子供達を巻き込む訳にはいかない、
｢Aさん書類仕事すぐさぼるし、優秀な部下が増えるくらいええんちゃう？｣
トントンが少し笑みをたずさえながらそう言った。
ありがとう、でも、
『お前達には、出て行ってもらう。』
｢！…なぜだ？｣
『簡単な事だ。我が組織にお前達を養っていけるだけの費用など無い。』
｢でも僕らだってちゃんと働くし…｣
『お前達に出来るか、傷ついても誰も助ける者は居ない、常に死が隣にある戦争のような職場、それがここだ。お前達が習得した武術も通じない。そんな所だ。』
｢…俺らのことなめすぎやない？｣
ゾムが気配を消して、一瞬で私と間合いをつめる。
ナイフが向かってくる、だが私に届く前にギィン！と何かに弾かれる。
『…オキタクンありがとう』
｢だぁからオカダですって！！｣
気配を消してそばに控えていたオカダクンがゾムのナイフを素手で弾いたのだ。
怖いなこいつ、怒らせないようにしよう。
『…この通り、こいつですらこの実力だ。お前達は完全にこの組織の荷物になる、だから去れ。独りで生きれるだけの実力はつけてやった。』
｢……はっ？｣
『……オカダ、こいつらに荷物を持たせて放ってこい。』
｢…チッ、了解です。｣
こいつ今、上司の舌打ちしたな……！？
なんという部下だ。こんな奴らばっかだと世の中パワハラとか起きないんじゃないか
｢なぁ！なんで！？お前も俺ら捨てるんか！｣
オスマンが声を荒らげる。
『……捨てる、と、思われているなら、そうだな』
｢……近々、抗争があるのか？｣
『！…お前達には関係ないな。それじゃ、私は部屋に戻る。もう会うことは無いだろう』
これで良い。
良い、はずだ。
まだ一緒に居たい、その気持ちを押し殺し、冷たい言葉を吐き、その場をあとにした。
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ペンギン - 面白いです。続き楽しみにしてます。がんばってください。 (2020年7月18日 13時) (
レス) id: 5f842aeb4f (このIDを非表示/違反報告)
ヲっす(プロフ) - コメントありがとうございます！楽しんで頂けているなら幸いです！ (2020年4月28日 7時) (レス) id: c07bfd86f9 (このIDを非表示/違反報告)
うにぎらい(プロフ) - 作品読ませていただいています！すごく面白いです！更新楽しみに待ってます!!!応援してます！頑張ってください!!! (2020年4月28日 0時) (レス) id: 2ccfca6d8f (このIDを非表示/違反報告)
ヲっす(プロフ) - 指摘ありがとうございます。おかげで治すことが出来ました。気づいてなかったとはいえ、不快な思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした。 (2020年4月27日 21時) (レス) id: c07bfd86f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲっす | 作成日時：2020年4月27日 15時
