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「はは…。
何か表情筋が固まってたみたいだ」
ｶﾘﾌｧ「そうね…」
「カリファ。さっきは悪かった」
ｶﾘﾌｧ「別に…何とも思ってないわ」
「そうか。なら良いが…
ついキツい言い方を…すまん」
ｶﾘﾌｧ「何とも思ってないって。セクハラよ」
俺とカクより少し歳が上のカリファは
姉貴みたいな感じがして八つ当たりしてしまう。
俺は昔からカリファに甘えてるんだ。
「で、状況は？」
ｶﾘﾌｧ「後ろ２車両が切り離された。
敵は恐らく…」
「足音からして…３人か」
ｶﾘﾌｧ「驚いた。本当によく聞こえるのね。
フランキーと麦わらの一味と思われる２人よ」
ネロとかいう新人とワンゼもやられた。
「ほう…なかなかやるなぁ。
んで、皆ゆっくり座ってるって事は
まだ様子見って事か？」
ｶﾘﾌｧ「ええ。出る幕ではないかと」
「いやぁ、そろそろまずいんじゃねーの？
だって前から話し声がする」
ｶﾘﾌｧ「話し声？」
ｳｿｯﾌﾟ「ニコロビンは頂いたァーーーッ！！！」
「ほら、な？」
ｶﾘﾌｧ「あら、本当」
とうとう敵は俺たちの車両へ到達した。
ニコ・ロビンの居る戦闘車両に
回り込んだと思われる仮面の男が
彼女を抱えて走り抜けた。
ルッチ「馬鹿め…」
「ほっほー、やるねェ！」
カク「喜んどる場合か」
仮面の男の煙幕によって車内は視界が悪い。
更に車両は切り離されてしまった。
ガシャン！！
ｶﾘﾌｧ「捕らえたわ」
ﾌﾞﾙｰﾉ「俺が行こう…」
離れかけた車両をカリファのムチが捕らえ
ブルーノの怪力で車両ごとこちらへ引っ張り戻す。
ｻﾝｼﾞ「何ちゅうパワーだ！！」
ﾌﾞﾙｰﾉ「煙幕とはくだらん真似を…」
ドアドアの実。
一見地味に思えるが戦闘において
こんなに便利な能力はなかなか無い。
一瞬で別の空間にワープ出来るなんて。
ﾙｯﾁ「ドアドアの実の真骨頂。エアドア…」
「いいなぁ。ああいう能力」
カク「ワシは自分の能力を気に入っておる」
「はいはい」
その時だった。
ﾛﾋﾞﾝ「"八輪咲き クラッチ"！！」
ウソ「ッ？！」
ｻﾝｼﾞ「ロビンちゃん！？何で…！！」
ニコ・ロビンは仮面の男を締め上げた。
何度引き止めても無駄だ。
彼女は自ら選択したのだから。
海列車は前２両を残して
エニエスロビーへたどり着いたのだった。
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作者名：ちゃわん虫 | 作成日時：2021年7月22日 22時
