２３ ルッチside ページ24
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【ウォーターセブン ブルーステーション発
エニエスロビー行き】
「クソ…！」
Aはドカっと荒々しく座席に着いた。
ニコ・ロビンを連行させていたが
何やら言われたらしく酷く動揺している。
ﾙｯﾁ「挑発に乗るな。奴の思うツボだ」
「うるせぇ。分かってるよ…！」
Aは俺と目も合わせず、
落ち着きのない様子で外を見た。
ﾙｯﾁ「名残惜しいなら、ここに残ればいい」
「んな事誰も言ってねぇだろ」
ﾙｯﾁ「だったら何故あの場でパウリーを殺さない？」
「……瀕死の状態にしただろうが。
予定通り建物ごと燃やしてやったんだ。文句ねぇだろ」
ﾙｯﾁ「ぬるいな…相変わらず」
「うるせぇんだよ！どいつもこいつも！！」
ダンッ！！
「……っ？！」
俺はAの胸ぐらを掴んで睨みつけた。
ﾙｯﾁ「立場をわきまえてもらおうか」
「あァ？！」
ﾙｯﾁ「弱肉強食。捕食する者とされる者」
「お前が俺を食う側だっつーのか？
なめんじゃねぇぞ…！！」
Aも負けじと俺を睨みつけた。
…イライラする。
目的の為に5年という歳月をかけて
任務を遂行してきた。
それなのにこの期に及んで
腹が決まっていないコイツを見ていると。
パウリーという男の存在が
いつまでも邪魔している。
Aの心から奴が消えない限り
この迷いは無くならないだろう。
「…っ離せよ！！」
ﾙｯﾁ「………」
カク「ルッチ。何しとる…もう出発するぞ」
ﾙｯﾁ「……あぁ」
いつの間に、そこまでの存在になったんだ？
なぁ、パウリー。
Aを返してくれなんて、
都合が良すぎるが…
けど、謝ったら…許してくれるよな？
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作者名：ちゃわん虫 | 作成日時：2021年7月22日 22時
