【気紛れ】季節外れのおれんじふろーと(えんど)【短編】 (ページ23)

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＊愛と憎悪の比率とか【鋼錬】ページ23

キレイじゃないよ。

あたしはけしてキレイじゃない……

でもね
けどね

抑えられないの

あたしは、汚いあたしのまんまで
君を愛したい。

君がほしいよ。
君がほしい。
君だけがほしいんだよ。

君が。

『えっと……。えっとね……
何が欲しい？』

「は？」

『……エドの、アルくんのね
欲しいものをあげたいんだ。
私ね
ふたりの役に立ちたい』

「…オレ達の、欲しいものねぇ」

「難しい事言うね……？」

『ごめんね……！
変なコト言ってるよねわたし……っ』

「…オレの、オレ達の欲しいものは
お前にゃ出せない」

『え……？』

「兄さんってば言い方を考えなよ！
善意で言ってくれたコトなのに……！
ありがとう！ごめんね?!」

『あ………。
う、ううん、力になれなくって……ごめんね』

あたしのもってる能はね

みんなの欲しいものを
生み出すチカラのそなわったモノなんだよ？

臓器……
何個も持っていかれてるんだよ？

あたしに出せないわけがないんだよ…。

なのに
なんでそんなつめたい台詞言うの…？

不可能なんて在るわけないのに…。

欲しがって欲しいよ……。

あたしも、
欲しいのにさ
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