＊逃避少女A1-2【ヤムチャ】 ページ18
『は……！』
ゴワゴワ毛布にゴツゴツベッド……。
ココは……？
「あ！気がついた！」
『あの……あたし…？』
「大丈夫？痛いとことかないですか？」
『今のところ平気かな…？ありがとう、コネコちゃん』
「ボクはコネコちゃんなんて名前じゃないっ！プ‐アルっていいます！」
『プーアルちゃん…？』
「むぐぅぅ…！ボクは男の子だいっ！」
『あ…！そうだったんだ…?!あんまりかわいいからてっきり女の子だと…』
「しっつれいなあ！」
「どうかしたのか、プ‐アル」
「あっヤムチャ様！」
『あ……の、ありがとうございます、助けて下さって。感謝してます』
「い、い……いや、いい」
『え？』
「とっ…トウゼンのことをしたまで…なんだから、気にするな」
『…お優しいんですね。…なんて素敵な方！』
「そう！ヤムチャ様はとっても優しいんだよ〜！」
「優しいだなんてそんな……！おっ…お前ら！メッタなこと言うもんじゃない！」
「だって事実なのにぃ！」
『そうですよ！』
「あのなあ…！」
『こうして助けていただいたんですもの…何かお礼をしなくちゃ』
「礼だなんてそんな……！受け取るわけにはいかん！ましてや女からなど……！」
『……？女の子が……嫌いなんですか？』
「嫌いなわけじゃない！…無論、少し興味もある…。すこうしだけな」
『ではなぜ……』
「俺は女に免疫がない！」
『はあ……』
「こうして喋っているだけでどうも気恥ずかしくてなあ……。いやあ、まいった…！」
『キライ、というよりニガテ…といった感じなんでしょうか？』
「そうそう！そんな感じだ！」
『…明るくて楽しい方なんですね。うらやましいです』
「そっ……？そうか？はは、ありがと……！」
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作成日時：2014年8月22日 23時
