＊逃避少女A1-1【ヤムチャ】 ページ17
もう西の都になんていたくなかった。実の家にだって、帰りたくなかった。だって姉さんがあたしを邪険にするの。家族からの風当たりだってつよいし…。ココには居辛い…。こんなに嫌な思いしてまでココにいてやる筋合いはない…。ってぇなわけで、出てってやるっ、こんな住み悪い場所なんか……！
と意気込んではみたものの……。
水……水がたりない…。
水筒の中身空っぽ…
辺り一面砂砂砂砂ばっかしで、ああっ…、もうこんなはずじゃ……！
『……しんじゃ……う……』
もう喉がカラッカラ……
家出して、まさかこんなコトになっちゃうなんて…。
あ……駄目、意識が遠退いてい…く……
くるし………
「…？なんだあれは」
「ヤムチャ様大変です！あれ、ニンゲンですよ…っ?!」
「何…？」
「行ってみましょう！まだ助かるかも……！」
「っ…ああ！」
「あ………。まだ息してます！」
「！そいつは良かった」
「早くウチにつれてってカイホウしてあげないと…」
「俺にそんな義理は……！」
「まさか見捨てるつもりですか?!」
「うぐ……！」
「それにしてもこの子、肌白いなあ…。焼けちゃわないように、日陰に移動させなくちゃ！んしょ、んしょ…」
「こいつ……男なのか女なのか…。目を閉じているからさっぱり分からんな」
「たぶん女の子なんじゃないでしょうか？」
「……?!なぜそう思う？」
「イヨウに軽いです。ね？」
「女は苦手だというのに……っ。全くメイワクなやっちゃ…！」
「早く運んであげましょう！」
＊逃避少女A1-2【ヤムチャ】→←＊ふり‐ずふろ‐ずん1-5【テニプリ×エヴァ】
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作成日時：2014年8月22日 23時
