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黄「うえぇ！？なにぃ！？」
緑「ご、ごめっ！り、亮ちゃんがなんかその光に溶けてー、輪郭なくして溶けてってまう……おらんようになってまう、そんな気がして……」
現実主義な俺には珍しいポエマーな発想やったけどなんかほんまにそんな気がして、とにかく亮ちゃんを捕まえとかなあかんと思ってなかなかその細い肩を離すことができへんかった。
黄「俺……、おれな、１週間後………」
亮ちゃんが何か言いかけた時、電車は目的地の海の駅に着いてしまい会話はそれきり途切れた。
でも、お目当ての最終地「海」に着いた亮ちゃんは直ぐはしゃぎはじめる。
黄「砂、サクサクって気持ちええな。俺、裸足になろ。大倉、お前も裸足になったら」
緑「えぇー、洗うんとか面倒くさいやん」
黄「ええやんけ！」
しゃあなしで裸足になると、太陽にたっぷり照らされたそこはとても熱くて、とても立ってられなかった。
それは亮ちゃんも同じで慌てて、海の方へ駆け出す。その焦った顔がかいらしくておもしろくて笑ってもうた。
黄「あ？なに１人で笑てんねん！お前も一緒やろ！」
亮ちゃんがピシャッと足で海水を跳ねさせて俺にかけてくる。
緑「やめてーよー(笑)」
もちろん俺もお返しにピシャッ！
クラスメートの女子たちに「男子ってほんまアホやな」って言われそうなそんなくだらないやりとりを何十回もして制服のズボンが互いにすっかりぐしょぐしょになった頃、急に亮ちゃんがまた真剣な顔をした。
黄「……、俺ら、今、海におんねな。俺、今、海におんねなぁ…」
緑「急にどないしたんよ」
黄「……大倉、今日はありがとうな。
俺、ずっと海に行きたかったねん。ほんまは潜って、水面から空を見上げてみたかってんけど、それは流石にできへんから、こうして海に来れただけでもむっちゃ嬉しいねん」
緑「…？水面から空を見上げて見たかったってなんで？」
黄「こないだ読んだ小説の主人公が言っとったから。『この世で一番天国に近くて似てる景色は海底から見上げた青空かもしれない』って。
俺、先に天国がどんなとこか知っときたかったから」
なんで。
なんで亮ちゃんが先に天国がどんなところか知っとく必要があるん？
そんなんまるでもうすぐ亮ちゃんが天国へ行くみたいやんか。
それに、亮ちゃんの依頼って、まるで最後の……
そう切り出せない俺と黙り込む亮ちゃん。
波の音だけが青空に溶けていく。
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rin - それと同時に、何年も好きでいさせてくれる、年々好きにさせてくれる関ジャニ∞とすばるくんには、やっぱり感謝しかありません。 (2020年7月8日 7時) (
レス) id: c32b62bc0a (このIDを非表示/違反報告)
rin - オモイダマ歌詞に応募した高校時代、関ジャニ∞が先生だったら…と妄想をしていたので、文字起こししていただいて感激です！私の陳腐な妄想の何倍も素晴らしい素敵なお話でした！そして先日はRe:LIVEに応募しました。何年経っても、自分がやることが同じで驚きます(笑) (2020年7月8日 7時) (レス) id: c32b62bc0a (このIDを非表示/違反報告)
rin - すばるくんが院内学級の先生設定のお話、書いていただけるとは思わずびっくりしましたがそれ以上に嬉かったです。何度も何度も、繰り返し読んでいます。"こんな大人に…"なんて書きましたが、一応成人しています。紛らわしくてすみません(笑) (2020年7月8日 7時) (レス) id: c32b62bc0a (このIDを非表示/違反報告)
ララ(プロフ) - はぁーーーーーやられました、素敵すぎる小説ありがとうございました……！！！！終始ニヤニヤしてしまいました、小さい青さんも緑さんも最高です…暴投のようなリクエストに丁寧にお答え頂き感謝感激です、、、ありがとうございました……！ (2020年7月3日 23時) (レス) id: 4dd0f1c284 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - goudamari93さん» そうなんですか！すみませんでした！楽しく読ませていただきますね！またリクが再開した際にはリクエストさせていただきます！頑張ってください^ ^ (2020年6月28日 11時) (レス) id: 4d2690cb8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごーだまり | 作成日時：2020年6月26日 20時
