700 詮索 3 ページ50
A side
A「このプロバスケットボールチームのＨＰに辿り着いてね…」
すぐ眠れる様に…
ヘッドボードにもたれながら…
体を寄せ合い…
ベッドテーブルに置いたノートパソコンを覗き込む二人…
A「圭が事故で亡くなった事がここに細かく書かれてるの…
これで嘘じゃない事が分かった…
結構大きな事故だったみたい…」
遅くても３０分位で切り上げないと…
ホントに睡眠時間が無くなってしまう…
次々画面を開けながら…
早口でどんどん説明していく…
A「肩に喪章を付け追悼試合もして…彼が付けていた１２番は永久欠番になって…
そしてこの人が…」
選手紹介をクリック…
A「金子 圭…
身長１９１�僉�
ホジション…ＳＧ(シューティングガード)…」
肩に回されたジニョンさんの手に力が入る…
ＪＮ「僕よりかなり大きいね…」
A「うん…そしてこれが彼の公式ＳＮＳ…
こんなにたくさんの哀悼メッセージで溢れてる…
こうやって自分で足取りを辿ると何となく感じる…確かに私のそばにいたって事が…
さっき無意識に体が震えて感情が抑えられなくなっちゃったの…」
ＪＮ「そっか…」
A「記憶を取り戻してくにはもっとこういうことを体で感じていかないとダメなんだってことがよく分かった…
だからまず今度の店の定休日に…頑張ってヨナとあそこへ行って来る…」
ＪＮ「え？どこへ？」
A「韓国語を教えてた学校とあの駅の構内…
あと幼馴染みに連絡取ってみる…」
ＪＮ「幼馴染み？」
A「うん…
さっきの選手紹介の中に幼馴染みがいるのを偶然見つけたの…
同じチームだから何か知ってるかも？」
ＪＮ「それって男でしょ？
それは絶対ダメ！」
A「その幼馴染みとは恋愛感情なんて全くないよ？」
ＪＮ「Aがなくても向こうにあるかも知れない！」
A「絶対会わない…ＳＮＳだけにする…
隠し事なんてしないしジニョンさんにやり取りを全部見せる…
だからお願い…」
ＪＮ「Aはどうしてそんなに思い出探しに執着するんだ？
慌てなくてもいい…もっとゆっくりでいいんだってば！
僕はもうこのまま記憶が戻らなくてもいいかなって思い始めてたんだよ？」
A「だって…だって私…」
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作者名：じぇびにゃん(*´ω｀*) | 作成日時：2017年11月6日 21時
