122 気遣い 2 ページ22
ＪＢ side
あっという間にヨナんちの前に着いた…
ＪＢ「ふう…」
ひと呼吸してからチャイムを鳴らす…
ヨナ「はーい…」
中からヨナの声が聞こえる…
ヨナ「誰？」
ＪＢ「俺…」
ヨナ「俺って名前のひと…知らないんだけど？」
これは相当怒ってる…
ＪＢ「だ―かーら！ジェーボー…」
ーガチャー
ほんの少し鍵が開いた…
ＪＢ「ヨナごめん…
両手が塞がってる…
なぁドア開けてくれよ？」
また少しドアが開いた…
20センチくらいか(笑)？
狭すぎだっつーの(笑)…
ＪＢ「ホントわりーな…」
ＪＢの幼馴染み)に最大限の気を使いながら…
無理矢理…
その隙間に体を入れる…
全然助けてくれない…
そればかりか…
ジワジワ感じるヨナの冷たい視線…
ＪＢ「ヨナこっち…」
不機嫌そうな顔のヨナが近づいてくる…
ＪＢ「はいこれ…
１秒でも早く温かいやつをヨナお前に食べさせたかったから…」
テイクアウトしてきた紙袋２つを…
無理矢理ヨナに両手で持たせる…
ヨナ「ジェボムのばか…
１秒でも早く私に会いたいなら…もっと早く連絡入れなさいよ！
ギリギリすぎなんだって…」
ＪＢ「ご…ごめん…」
ヨナ「正直ちょっとムカついたけど顔見たらもうどうでも良くなっちゃった…
さ…中入って…」
笑いながら俺に背を向けたヨナは…
俺を玄関に残したまま…
キッチンに向かって歩き出した…
ＪＢ「あ…ちょっと待てよ！」
俺は急いで玄関をかけあがり…
ヨナを後ろから抱きしめながら一緒に歩いた…
ＪＢ「ごめん…」
ヨナの耳元で優しく囁く…
ヨナ「いいよもう許したから…」
あぁヨナ…
ヨナ「それより…何？このいい匂い…」
ＪＢ「なんだろな(笑)？」
ヨナ「てか…ハグされたままだと何も準備できないって…」
俺の腕から…
スルスルッと上手い具合にヨナが逃げた…
ＪＢ「ちっ…」
このまま…
すぐにキスまで持ち込めるって思ったのに…さ…
つまんねぇ…
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作者名：じぇびにゃん(*´ω｀*) | 作成日時：2016年10月10日 20時
