115 前を向いて 17 ページ15
ジニョン side
ＪＮ「僕はどうしたらいいと思う？
今日ここに来たのは…その答えが見つかるも知れないって思ったから…
本当は今すぐおばあちゃんに…あの日の事と花の事を打ち明けたい…
でも僕はAさんの知り合いでもない…ただの他人でしょ？」
ＪＢ「あぁ…」
ＪＮ「僕のやってる事ってAさんに認めて貰える？
確かに僕はあの時…Aさんには助かって欲しいって願ったよ…
でもどうして僕を見て泣いたのかずっと気になってて…それを確かめたくて花を贈ることにしたんだよ？」
ＪＢ「ジニョン…」
ＪＮ「しかもこんな僕のわがままにヨナさんまで巻き込んじゃって…
どれだけ花の贈り主が誰なのかを聞かれても…分からないとずっと嘘を突き通してくれてるんだよ？
もし僕がここでカミングアウトしたら…間違いなくヨナさんに迷惑がかかるよね？」
ＪＢ「あぁ…」
ＪＮ「どうすれば誰にも迷惑をかけず…誰も傷付けずに済むのかな？」
ＪＢ「…」
ＪＮ「Aさんが意識を取り戻したらすぐに花を届けるのは止めようと思ってたのに…辞めるタイミングを逃して今でも続けちゃってるし…
ってか…今って何のために花を届けてるんだ？
一体誰が喜んでるっていうの？」
ＪＢ「そんなこと言うもんじゃねぇ！
お前の花がAさんの生きる希望になっているかも知れねぇだろ？
第一…毎週届く花が急に突然止まったら…逆にどうしたんだろ？って不安にならねぇか？
だから退院の日までは責任を持って届け続ける…
それでいいんじゃねぇの？」
ＪＮ「ヒョン…」
ＪＢ「まぁそうは言っても簡単に結論なんて出ねぇよな…
俺が一緒に答えを見つけてやるから…お前はもうこれ以上自分を追い込むな…」
ＪＮ「ヒョン…」
ＪＢ「なぁひとつ聞いていいか？
お前はAさんに対して…少しでも好きという感情はあんのか？」
ＪＮ「わからない…
ホントによくわからないんだ…
だってあの時…駅で一瞬目を合わせただけなんだよ？
そりゃ目が合った時…確かに僕は一瞬にしてあの大きな目に吸い込まれそうになるくらいにドキドキしたさ…
でもただそれだけで…それは好きって事になっちゃうの？」
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作者名：じぇびにゃん(*´ω｀*) | 作成日時：2016年10月10日 20時
