113 前を向いて 15 ページ13
ジニョン side
ＪＮ「じゃ…」
いつもの公園で僕は車を降りた…
辺りはだいぶ薄暗くなっている…
僕はいつもの様に珈琲屋に向かって歩き出した…
後方から…
『バン！』と車のドアを閉める音…
振り向くと…
ジェボミヒョンが頭を掻きながら立っている…
また…
僕に小言を言いに来たのか？
気付かないふりをして…
早歩きで逃げようかと思ったが…
あとが面倒だから…
ヒョンが来るのをその場で待った…
しかも…
ヒョンが僕の方に歩き始めたらすぐ…
乗っていた車は去ってしまった…
ＪＮ「車行っちゃったよ？」
ＪＢ「いいんだ…今日はこの辺でメシでも食おうかと…」
ＪＮ「へぇ…」
ＪＢ「…」
きっとマクヒョンから…
この前の話を聞いたんだ…
素直に行きたいって言えばいいのに…
ヒョンが素直じゃないのは分かってるから…
僕の方からわざとヒョンを誘う…
ＪＮ「いいとこ知ってるんだ…ヒョンも一緒に来る？」
ニヤッとして…
僕のすぐ後ろをついてくるヒョン…
まぁいいや…
今日はヒョン付きでも…
昨日の話…
Aさんのことを宿舎に帰ってから相談しようと思っていたから…
ＪＢ「ヒョン着いたよ…この店なんだ…」
怪しげな外観に…
なにかピンと来るものでもあったのか…
ヒョンはスマホで何枚も写真を撮っている…
もしかして…
曲作りの素材集めをしてるのか？
ＪＮ「あんまりそこでウロついてると見つかっちゃうよ…」
ＪＢ「だな(笑)…」
ニヤッと笑うヒョン…
ＪＮ「じゃあ入るよ…」
カランカラン
重い扉を押して入っていく…
ヒョンは…
絵に描いたような…
この古めかしい店内をぐるりと見渡し…
ゆっくりゆっくり…
何かを確認するようにキョロキョロしながら歩いている…
ＪＮ「ヒョン早く…こっちこっち…」
ＪＢ「お…おう…」
違う方向に行こうとしていたヒョンを呼び止め…
僕のいつもの席…
一番奥のカウンター席にヒョンとふたり並んで座った…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：じぇびにゃん(*´ω｀*) | 作成日時：2016年10月10日 20時
