141 布教活動 ページ41
ヨナ side
ヨナ「ただいま…」
真っ暗な部屋に向かって…
いつものように独り言を呟いてから部屋へと入り…
順に部屋の電気を点けながら…
一気に一番奥のリビングまで直行して…
エアコンを２１°の強にすると…
ベッドにうつ伏せで大の字になった…
あぁ…
今日も疲れた…
でもなんだか…
Aさんのおかげで毎日が楽しくなってきた…
今日もAさんは…
ベッドから車イス…
車イスからベッドへと乗り替える練習を一人で繰り返していた…
A「私ね…１日でも早く退院したいんだ…」
ヨナ「うん大丈夫…この調子ならきっと早いうちに次の段階へ進める…」
私の言葉に…
Aさんはうっすら涙を溜めていた…
ヨナ「もう…なに泣いてんの(笑)？
大丈夫…色んな人をここで看てきた私が保証するんだから…」
そう言って…
今日も二人で売店まで散歩した…
ヨナ「今日も夕方で仕事が終わるんだ…
またその後…ずっとAさんの部屋に居てもいい？」
A「うんもちろん！」
一応Aさんにオッケーの返事を貰ってから…
夕食のパンとジュースと…
それとデザートまで買い込んで…
こっそりAさんの病室で…
ＧＯＴ７の布教活動をして帰ってきた…
昨日はジェボムの強引な電話のおかげで…
布教活動はままならなかったけど…
今日はたくさんのお薦め動画を紹介することが出来た…
感触は…
うーんそうね…
うん…
なんかいい感じ(笑)…
もうあと数回布教活動を続ければ…
確実に落ちるはず…
ジニョンくん達のメッセージ入サイン付CDが後押ししてくれているみたいで…
気付くと…
今日もAさんはジニョンくんばかりを追っていた…
ヨナ「やっぱＧＯＴ７と言えばジニョンくんよね？」
A「そ…そうかな？」
ヨナ「早く退院してＧＯＴ７コンに行こ！
２ヶ月先のソウルコンのチケットは私がプレゼントするから…
人って目標があると…自分でもびっくりする位それに向かって頑張ることが出来るのよ…」
A「ふーんそうなんだ…」
まだ…
AさんはＧＯＴ７ペンとは言えないし…
これを目標になんて…
今はちょっとありえない馬鹿げた話だけれど…
そのうち私のこの地味な布教活動が…
Aさんにとっていい結果をもたらすに違いない…
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作者名：じぇびにゃん(*´ω｀*) | 作成日時：2016年10月10日 20時
