僕の心が動き出した瞬間

49 あの日からの僕 26 ページ49

ジニョンside




そうそう…


ヨナさんとはあの食事会以来…

カトクで連絡を取り続けている…



毎日電話をしなくても…

あの人の状態を逐一報告してくれる様になったから本当に助かっている…



でも残念ながら…

今も変わらずあの人の意識は戻っていない…




実は週イチの花の件はあっさりと O.K. が出た…



あのひとのお母さんには…


ちょっとそれはね…

そう言って言葉を濁されたんだけど…



偶然…

その場に居合わせていたおばあさんが…



目を覚ました時にお花がたくさんあった方が嬉しいだろうから…

ご厚意を有り難く頂戴しましょう…



と言ってくださり…




そういうわけで…

僕は毎週月曜にヨナさんのもとに花を届けに行っている…



なぜだかヒョンも一緒に…



約束してないのに…

どこからともなく 偶然だな そう言いながらヒョンが合流してくる…



花を届けることはヨナさんしか知らないはずなのに…



毎回偶然を装って…

僕の周りをうろつくヒョン…




ヨナさんから情報が漏れているとしか考えられない…



ということは…

まだ二人は連絡を取り合ってるってことなのだろう…



ま…

別にいいけどさ…




お互い気になる存在のくせに…

ホントどっちも素直じゃない…





仕事でどうしても行けない時は…

ヨナさんに花屋まで行ってもらっている…




ヨナさんに取りに行かせるのは申し訳ないから…



配達にしますからと何度言っても…



大丈夫よ…

私ジニョンペンだし…



って…

よくわからない理由で毎回取りに行ってくれる…






あの人は…

一体いつ目覚めるんだろう？





あの日から…

もう2か月が経とうとしていた…

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