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14 あの日 9 ページ14

ジニョンside




今…

僕の目の前であのひとは仰向けで横たわっている…




さっきと同じ様に…

左手にスマホを持ったまま…





『…メ……サイ…ゴ…………ナサ………………』





何かをずっと呟いているみたいだ…





異変に気付いた僕より近くにいた男性が…

思わず彼女を抱き抱えようとしていた…





JN「ちょ…ちょっと待ってください…

もし頭を強く打ってるなら下手に動かさない方がいいんじゃないでしょうか?

僕がここでこの人を見ているので…申し訳ありませんが駅員さんを呼んできてもらえませんか?」


男「そうだな…

じゃ宜しく頼むぞ…」




僕は慌ててその男性に駆け寄り…

無我夢中で懇願すると…


走って駅員を探しに行ってくれた…








JN「僕の声が聴こえますか?」





返事はない…

彼女はまだずっと何かを呟いている…





僕は…

スマホを持ったままの彼女の左手を両手でしっかりと握ったまま…


彼女の唇に右耳を近づけた…





『ゴメンナサイ…、ゴメンナサイ…ゴメンナサイ…』




確かに彼女はこう呟いている…


(すみせん、ここでは日本語をカタカナ表記で区別します)





そっか…



この女性は韓国人じゃない…

日本人だ!




僕は…

日本活動の為に日本語の勉強をしているから…

簡単な言葉なら理解出来る…






だから…





JN「ダイジョウブ…アンシンシテ…」





僕は…

彼女の耳元に口を近づけ…


日本語でこんな風に優しく囁いた…







僕の声が聴こえたのか…

彼女はにっこり微笑んだ…




ような気がした…




そしてようやく…

彼女の呟きが止まった…









結局僕は…

最終電車にも乗り過ごしてしまった…






そして…

電車から降りた乗客が…

何事かと僕の周りを取り囲み始めた…

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作者名:じぇびにゃん(*´ω`*) | 作成日時:2016年9月19日 17時

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