まん選組！全員出動！part2！！ (ページ9)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:4,752 hit

いいですね（笑）ページ9

茜side
偽者を局長に引き渡した後、特に理由はなかったが、街にでかけた。正直
佐々木さんの言葉にはムカついたが、正論でもあったため、押し黙るしかなかった。

「……はぁ…。」
「どしたの？悩みごとなら俺が聞いてあげるよ？」
「…お前に言うような悩みじゃねーよ。どっか行け。"神威"」
「ひどいなぁ。俺は良心で聞いてあげてるのに。」

……最悪だ。街に出たと思えばコイツに出くわすなんて…。

「…目的はなんだ？」
「あ、気づいた？いやー。蒼茜をもっと強くしてあげようと思って。」
「……はぁ？」
「…夜兎の血を、蒼茜に入れるんだよ。」
「なっ！？」

僕の中に夜兎の血を！？
冗談じゃない！
そんなことしたら僕の身がどうなるかわかったもんじゃない！

「…僕は行く。」
「逃がさないよ。さ、船に行くよ。」
「なっ！？は、離せ！」

できる限りの抵抗はしたが、所詮人間と夜兎。
簡単に担がれて船に連れて行かれた。
─────────────────────
船に着いて神威は僕を実験室のような場所に連れてきて、僕を拘束した。

「チッ！おい！これを外せ！」
「やだよ。外したら逃げるでしょ？せっかく俺達と同種になれるんだからちょっとは喜んでよ。」
「嬉しくもなんともねーよ！いい加減に…！」
「じゃ、阿伏兎ー。始めよー。」
「話を聞け！」

…まずい！このままだと本当にやられる！
なんとかして逃げないと！

「あーあー。暴れないでよ。ほら、おさえててあげるからさ。」
「はーなーせー！」
「団長ー。持ってきたぜー。」
「ありがとうー。…じゃ、注射するねー。」
「…くっ！」

僕は諦めて抵抗をやめた。
それと同時に何かが注射される感覚だけがあった。