まん選組！全員出動！part2！！

『兎の抱えた闇』連続更新すみません…。 ページ32

神威side
…隊士達は相変わらずの臨戦体制か。
……仕方ない。

「仕方ないから勝手に話すよ？……蒼茜…いや、吉良茜はここからだいぶ離れた小さな村に生まれた。」

隊士達はいきなりすぎて理解できていないって感じだ。
……まぁ、いいよ。これからわかってくるだろうし。

「彼女は村の中でも一二を争うくらいの剣士の家に育ち、幸せに暮らしていた。…しかし、そんな彼女に悲劇が起きた。」

……少しざわめき始めた。
でも、こんなもんじゃないんだけどね。

「吉良茜が3歳になった頃、吉良茜の両親は……茜の目の前で攘夷志士に首を斬られた。彼女は絶望し、まず幕府を憎んだ。お役人を殺そうとまで考えた。でも、できなかった。国を相手に喧嘩なんてできるはずがなかった。……だから感情のままに攘夷志士を倒していった。そして『人斬り蒼茜』が誕生した。」

……まわりはすでに絶句状態。
まぁ、そうだろうね。幕府にとって利益のはずの蒼茜がこんな風に生まれた訳だしね。

「ただ、しばらく人斬り活動してて、気が抜けたと思ったら記憶飛んじゃったみたいだけどね。で、まん選組に入ったらちょっとずつ記憶を取り戻してるみたいだけどね。」

真実を話終わったと思えば隊士の一人が口を開いた

「貴様…それだけの情報誰から…！」
「ん？誰からって…吉良茜の両親を殺した人斬り達からだよ。あ、このこと本人には内緒ね。思い出してここぶっ壊れるのも嫌でしょ？あと一言言うと、兎って寂しいと死んじゃうんだよ？」

そう言いのけた。

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