『仲間を捨てきれなかった兎』お久しぶりです! ページ31
茜side
僕と神威は無言のまま屯所に向かっていた。
でも、急に僕の足が止まった。……暖のあの時の顔が忘れられなかった。
「蒼茜?どしたの?」
「…神威、僕はどうやら仲間を殺すなんてできないようだ。」
「いきなりどうしたの。…あれ?蒼茜、泣いてる?」
「っ!泣いてなんか…!」
…どうやら今までのことを思い出して涙が出てきていたようだ。
でも、もう気づいたんだ。
自分の居場所は春雨《ここ》ではないって…。
「…悪い、神威。単体行動させてもらう。」
「え、ちょっと蒼茜?」
返事を聞く前に飛び出していた。
…それほど僕の中ではまん選組という居場所が大きかったようだ。
そして、気がつくと僕は必死で暖を探していた。
「ごめん」って一言言いたくて…。
「あっ…!いた!っ!あれは…!?」
見ると暖は誰かと戦闘になりそうな雰囲気だった。
僕は思わず暖の前に立って
「おい、お前何者だ。僕の仲間……いや、僕の親友に手を出すとはいい度胸だ。夜兎になったこの僕、吉良茜が相手になってやる。」
……涙のあとを隠すようにそう言ってのけていた。
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神威side
茜が単体行動をとると言って行ってしまったため、1人になった俺は変わらず屯所に向かった。
「はぁ…。勝手にいなくならないでよね…。……あ、あれかな?屯所。」
そう呟くと屯所の窓を割って屯所に侵入した。
もちろん隊士達は臨戦態勢にはいっている。
俺はいつもの作り笑いで
「臨戦態勢なのはいいけど、ちょっと待ってよ。もうすぐ相方が来ると思うし。その間は……蒼茜の昔話でもしようか。蒼茜自身、記憶が抜けている…いや、意識の底に封印されている彼女の昔の話をさ。」
そう持ちかけた。
『兎の抱えた闇』連続更新すみません…。→←友を守る化物(お久しぶりです(`・ω・´))
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ミル(プロフ) - 更新しました! (2016年3月11日 22時) (レス) id: c8256e4a78 (このIDを非表示/違反報告)
暖(プロフ) - 遅くなってすいません!更新しました! (2016年3月6日 23時) (レス) id: f0aa921e9e (このIDを非表示/違反報告)
弾音ルリ(プロフ) - 編集終わりました! (2016年2月14日 12時) (レス) id: 79540104a0 (このIDを非表示/違反報告)
ミル(プロフ) - 遅くなりましたwww終りました! (2016年1月30日 21時) (レス) id: c8256e4a78 (このIDを非表示/違反報告)
弾音ルリ(プロフ) - 編集します!(DSから来てるミルです!) (2016年1月29日 2時) (レス) id: 79540104a0 (このIDを非表示/違反報告)
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