まん選組！全員出動！part2！！ (ページ27)

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おぉ久し振りでござる～ページ27

比佐子side

｢たっだいま～｣

お土産のお団子が入った袋を引っさげながらまん選組屯所の正門をくぐると、其処には驚いた表情の神楽ちゃんが居た。

｢お前何で...ッ!!探しに行ったんじゃなかったアルか!?｣

私の姿を確認した瞬間に掴みかかってくる。怒っちゃったら折角のお顔が台無しだよ～ん

｢探しに行ったよ？それで証拠掴めたから、先回りしただけ～｣

へらへら笑うと、神楽ちゃんは掴んでいた手の力をダランと抜き、俯いてしまった。

｢お前は......何でもしってるアルな、それに比べて私はすぐに早とちりしてつかみかかって。最低な奴アル｣

悔しそうに拳を握りしめる神楽ちゃん、その足元には涙と思われる雫が落ちた後があった。
彼女の背中に手をまわし、ポンポンと優しく叩きながらもう一方の手もまわして抱き寄せる。

｢そんな事無いよ、私に対して真剣に叱ってくれてるんだから、自分よりも先に他の子を心配してくれてるんだから、怒ってる分だけ本気になってくれてるんだから。神楽ちゃんはとっても優しくて強い子だよ。｣

｢...ッ局長！神楽ちゃん！｣

屯所の中から走る足音が聞こえ、香澄ちゃんの声もした。

｢先に来てたんだー、察しがイイね。どしたの？｣

神楽ちゃんが泣き止むのを見届けてから香澄ちゃんの方に視線を移す、その手には紙が握りしめられていた。

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｢......で、美紀ちゃんも行方不明かぁ.........｣

香澄ちゃんが持って居た紙には、美紀ちゃんからの伝言が書かれていた。
香澄ちゃんは明らかに自責の念にかられて今にも萎んでしまいそうな声で頷いた。

｢私何も見てな～いも～ん｣

そう言って目を瞑り、美紀ちゃんからの伝言メモを読み取れないぐらいにビリビリに破る。
前方には既に春雨の艦隊が見えて居た。

｢なッ......｣
｢香澄ちゃん!神楽ちゃん！今現在で確認出来うる限りでは、茜ちゃんと美紀ちゃんが春雨に心ごと捕らえられている!!もしかしたら他にも乗り込んで行っちゃった子がいるかもしれない!!だから!!!!｣

その先の言葉は、声にしなくても分かってくれている。
刀を抜けば、2人も救出態勢に入る。

｢今度は私が叱る番、言っておくけど...容赦なんてしないからね？｣