まん選組！全員出動！part2！！

前回の続き:男共が赤面 ページ1

異三郎side

見事にしてやられましたね、真逆もくろみに気付かれていたとは......。
それにしても妙な気分です、浪士組志願者会所で男に紛れてコッソリ侵入しようとしてた時から彼女の顔を見るとどうも胸が苦しくなる。

｢比佐子さん、人の心情を勝手にすげかえないで下さい。私には妻も子も居ますからね。」
耳元でコッソリと口調を真似して呟く比佐子さんにそう言うと舌を出して笑われた。

｢てっへへ、バレちゃった？残念だねー、本当は私の中の人が変に恋愛物入れようとしてたんだけどね？あの人こう言うの書くの苦手だしー、勲はお妙ちゃんにメロメロだしー、つまんないからさ〜、もうこの前見つけた大きめの兎君でいいや〜」
｢小説内の雰囲気を壊すのは止めなさい。」

世界観ギリギリと言うより世界観ぶち壊しな発言をする比佐子さんを戒める。
ちょうどいいタイミングで試着室のカーテンが開いたかと思うと、中からゆったりとした海パンを履いた近藤さんが出てきた。

｢俺的にはコレが良いと思ったんだが......変か？」
｢うっは〜...腹筋スゴー、ケツ毛剃ったら完璧だね〜！それよかもっとピタッとしてるのにしてみれば？」

そんなやり取りをする２人を横目に見ながら、信女に旅行先のドーナッツ屋が載っているパンフレットをかえた事の報告メールを送る。
｢異三郎〜！こんなんどう？」
比佐子さんに声をかけられ、ふと前を見るとこれは驚いた。

赤のビキニに黒のパレオを腰に巻いた比佐子さんがいた。
｢......水着は持っている筈では？」
｢持ってるよ〜！でも新しいの欲しかったからさ、コレに決〜めた！」
そう言って早着替えをし、勲さんを引っ張ってレジへ行く比佐子さん。

これはまた何と言うフェインt_____いやいや、私には妻子がいるから、駄目ですね。

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