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人使が言っていた様にマスコミがこれでもかと押し寄せていた。それは勿論、オールマイトが雄英の教師になったっていう事が原因だけれど──私的にも、オールマイトが誰かに教えるという所が想像しにくくて気持ちは分からなくもない。
「ひゃー！凄かったね、外」
「マスコミは中に入れないから良いが…こうも騒がしくされると気が滅入るな」
少し人混みに揉まれた人使は、心底嫌そうな顔をしながら靴を履き替えていて、私は苦笑いを零しつつそれに倣う。
「まぁじきに止んでくよ」
「だと良いけどな」
「あ、ねぇ！すぐ終わるから、ちょっと待っててくんない？」
「は？あぁ、分かった」
ポッケから出した手紙を見せると一瞬顔をしかめて、直ぐ首を縦に振った。お礼の言葉を投げかけてから、弔さんに指定された場所まで急ぐ。そこまで遠い訳ではないので難なく到着、貼り付ける為の物──朝セロハンテープをその為に入れてきた──は無いかと鞄の中を弄る。
(可笑しいな、入れたと思ったんだけど…)
いくら探しても、それらしき物は見当たらない。最悪置いておくだけに止めるか？とも考えたけれど、任された以上はきちんとやりたい。なんならこの手紙が他の第3者の手に渡らないとも限らないし、それは私が弔さんに死ぬ程怒られるだろうから勘弁願いたい。さてどうしたものか。
「どーしたの？困り事？」
「あ、はい、少し…」
悩んでいた所で、声がかかる。先輩だった場合失礼に値するので敬語では返したけれど──見れば、ヒーロー科の人らしかった。肩についているボタンが１つだったので間違いではないだろう。
「セロテープを忘れてきちゃったみたいで」
「あ、そーなん！俺の個性セロテープなんだよね。良かったら」
少し地味目の、爽やかな笑顔を向けてきた男子が親切にテープをくれたので、無事解決。(これで弔さんに怒られなくて済むや！流石雄英、色んな個性を持っている人が集まってる…)とか思いつつ、お礼をしようと名乗る。
「ありがとうございます、私1年普通科の漣です」
「同い年か！俺瀬呂、宜しく！」
「宜しく！」
軽く握手を交わすと
「おい、まだか」
「ごめん！今終わった！」
待ちきれなかったのだろう、少し不機嫌そうに人使が声を掛けてくる。
「えぇっと瀬呂君、今度お礼させて」
「気にしなくていーよ」
「んん、じゃあ頭の片隅にはいれてて」
分かった、その言葉を聞いて私は人使の元へ戻った。
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noise - 面白いですがもう少し文と文の間を開けた方が読みやすいですね、更新頑張ってください。 (2018年10月8日 3時) (
レス) id: c7ddf1a0db (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ満開(プロフ) - 志乃さん» コメントありがとうございます、応援嬉しいです…頑張っていきますね！ (2018年9月25日 2時) (レス) id: e7696dbe06 (このIDを非表示/違反報告)
志乃(プロフ) - 応援してます (2018年9月23日 8時) (レス) id: 9e6db2f27b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴリラ満開 | 作成日時：2018年8月26日 1時
