難攻不落な彼女【五条悟】

・ ページ18

「お前、かわいいな」



その発言に涙が止まるどころか引っ込んでしまった。


おまえ、かわいいな。

オマエカワイイナ。


えっ！


私がかわいい？！？！



「えっ、え、なに」


「いやなんでもねえごめん」



そのままドアを閉められてしまいその場に固まる。


脳処理が追いつかなくてその場に立ち尽くしていると、なぜかまた五条が出てきて夏油の部屋へと直行した。




「ってことがあったんだけど」


「ぶあはははははははは！！何言ってんだアイツ！！」


「いや硝子笑いすぎ。てか本当にこれどうすれば良いか悩んでるんだけど」


「いいんじゃないほっといて。その様子だと怒ってはないだろ。はー、笑った」



相当面白かったのか涙を流している。

いや勘弁してほしい。こっちは錯乱状態だってのに。



「まあそうだけど…」


「大丈夫だって」


「私明日からどんな顔してれば良いんだ」


「普通で良いんじゃん？」


「そろそろ飽きてるでしょ」



そんなことないよ、と言いながらたばこに火をつける。いやもうこの話題に飽き始めてるな硝子。



まあでも確かに変な態度取るのも微妙だし、普通にしとこう。




「受動喫煙」


「早く部屋出ろ」

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す