【序章】 ページ15
江渡貝弥作は、剥製作りに強い情熱を持つ青年だった。
彼のこだわりの一つに「タンニン鞣し」というものがある。
キブシの実からとれるタンニンを使用するのだ。植物性なので素肌に触れても荒れることはない。最初は硬い仕上がりになるが、使い込めばどんどん柔らかくなり、身体になじむのだという。
これは鶴見が刺青人皮を着用した状態で披露した際に、江渡貝が話してくれたことだ。
その際、江渡貝はもう一つ鶴見に話したことがある。
"濡らした時は気をつけること"
"あるものに触れると黒く変色すること"
"鉄"という言葉。
鶴見はあるものを取り出し、手にはめた。それは江渡貝から貰い受けた"手製"の手袋だった。
はめた状態で雨に濡らし、そのまま机に置かれた"鉄製"の急須に触れると、その箇所が黒く染った。
水で滲み出た"タンニン"が"鉄"と反応した証拠である。
江渡貝弥作が最後に伝えたのは【贋物の見分け方】だった。
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伊瀬(プロフ) - 176さん» ありがとうございます！二章も引き続き頑張りまっす!! (2019年11月10日 23時) (
レス) id: 6b512e48b1 (このIDを非表示/違反報告)
176 - 一章お疲れ様でした！二章も楽しみです！作品とっても好きです！頑張って下さい！応援しています！ (2019年11月10日 22時) (レス) id: b5e0f112ee (このIDを非表示/違反報告)
伊瀬(プロフ) - 、さん» すみませんでした！ご指摘ありがとうございます。 (2019年11月10日 19時) (レス) id: 6b512e48b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊瀬 | 作成日時：2019年11月10日 19時
