命を繋ぐフルートと歌声〜第三楽章〜

命のムジーク〜アリスside〜 ページ14

モツ「空の女神だ…」

モツさんがそう呟いていた。

これは、私がみんなに送る、命のムジーク。曲名は…

パッド君「「きらきら星変奏曲」…モーツァルトが、もともとあった「きらきら星」を編曲した曲です。」

歌苗「モツの曲…」

リスト「心が安らぐようだわ…」

僕の曲…

そうだ、確か、アリスはいつも、僕の曲を歌ったり、フルートで吹いたりしてたな…

アリスは、タクトを振ると、ペガサスを召喚した。

アリス「みんな…ありがとう。これは私からのささやかなお礼。」

アリスのタクトが弓矢に変わり、空に浮かんでいた星に向かって矢を放った。

星は、みるみる姿を変え、リスやウサギ、花などに変わった。

歌苗「きれーい！」

響吾「どうやら、これがカコのムジークの効果のようだ。」

ショパン「命を与える…」

ベト「1本の光から命を繋ぐ…さすがは「命のムジーク」だな…」

シュー「やはり、彼女らしいですね。」

すごいよ…

「復讐のムジーク」から「命のムジーク」に変えるなんて…

モツ「さすがは僕の奥さん…」

アリス「えいっ！」

アリスが、空に浮かんでいた風船を弓矢で割った。

すると、「パンッ」と音がして、中からたくさんの流れ星が出てきて、僕たちの前に流れてきた。

アリス「これは、「命の結晶」。みんなの命の幸せを願ってプレゼントします。」

バダ「絶望を希望に変え、命を与える……あなたは女神だわ…」

アリス「私は…ただみんなにお礼がしたいだけ…受けとってもらえますか？」

モツ「もちろんだよ！ありがとう、アリス！」

アリス「こちらこそ、ありがとう！」

アリスはそう言うと、タクトをもう一度大きく振った。

その瞬間、ムジークが終わった。

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