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「嘘・・・だろ・・・」

完全に頭が真っ白になる。
十四といったら、探偵社に移籍したあの少女と同じではないか!
なんてことだ。今の今まで餓鬼扱いしていたが、年齢差を考えるとそうもいかなくなる。

「中也と八歳しか違わないもんねえ」

どう、吃驚した?とAはにやにやする。
中也は暫く石像になっていたが、ゆっくりと顔を覆った。

「先出てろ・・・俺は後から出る」

Aは「ええー」と抗議の声を上げたが、微動だにしない中也に負けて、遂に風呂からあがることとなった。

「つまんないの」という小さな呟きは、思考のショートした中也の耳には入らなかった。






それから数十分後。
すっかりのぼせてしまった中也を、Aが甲斐甲斐しく世話していた。

「何であんなに長風呂しちゃうの?」
「それは手前が・・・うう・・・気持ち悪イ・・・」
「もう!元気になったらAって百ぺん云ってもらうんだから!」

Aは、口では文句を云いつつも、てきぱきと手を動かしている。
中也はされるがままにソファに寝かされている。
朝食のときとは、まるで立場が逆になっていた。
Aは冷たい飲み物を近くのテーブルに置き、「はい、これで完了」と云った。

「嗚呼・・・ありがとな・・・」
「いいの、同居人でしょう?」

Aはふふっと微笑んだ。

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 中原中也   
作品ジャンル:アニメ
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グーフィー(プロフ) - きのこまるさん» まさかのネタコメありがとう。 (2018年12月9日 22時) (レス) id: c591818929 (このIDを非表示/違反報告)
グーフィー(プロフ) - 紅羽さん» 頑張って書きます。 (2018年12月9日 22時) (レス) id: c591818929 (このIDを非表示/違反報告)
きのこまる(プロフ) - (新作を)ずっと、待ってた (2018年12月9日 22時) (レス) id: c031244509 (このIDを非表示/違反報告)
紅羽(プロフ) - 続き!続きが気になるゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!! (2018年12月9日 21時) (レス) id: 5947bb1147 (このIDを非表示/違反報告)
グーフィー(プロフ) - 紅羽さん» あざす。 (2018年12月9日 17時) (レス) id: c591818929 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:グーフィー | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2018年12月8日 17時

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