What a prosaic story 3 ! ページ34
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「いや、その、何て言うか…」
「壱馬さんの機嫌が最近ころころ変わるのって…」
「ナナさんと知り合った頃からだなぁって」
「さっき、ちょっと思ったら、何か…」
「はぁ…？」
口の端をゆっくりと上げながら
しめしめと笑う慎のその台詞に耳を疑った。
思わず、カッとなり赤くなる頬を隠すように
慎から顔を背けて
窓の外に勢い良く視線を逸らした。
｢……っ！｣
(確かにそうやけど)
はっきり言い切った慎の言い方に
少し行き場のない苛立ちが芽生えるも
図星すぎて言い返す事も出来ずに
俺は黙り込んだままぎゅっと強く目を閉じた。
否定出来へんのは確かやけど
でも、肯定もしたくは無かった___
車に揺られる事、約一時間。
ようやくマンションに到着した頃には
すっかり外は真っ暗で、
｢ああ、めっちゃ眠い｣
窮屈だった車内から解放された安心感から
両腕を伸ばし上体を反らした。
同時に漏れた欠伸につられて
眼には涙が滲んでいた。
すると俺の隣を並んで歩いていた北人があっ！
と、大きな声を上げて前方を指差した。
｢北人、近所迷惑やろ…｣
耳元に突然響いた大声に
じとっとした目付きで睨むように見れば
北人は反対側にいた樹の腕を掴み言った。
｢樹、ほら、あれ！｣
｢えっ、どこ？｣
｢ほら、あそこだって！｣
｢ああ、なるほど…｣
二人仲良く身を寄せながら指差した先へと
目を細めて立ち止まる。
その視線の先に何があるのかと
ゆっくりと指の先を追う俺の横で、
慎が一足先に口を開いた。
｢あっ、ナナさんだ｣
｢は…？｣
まさか、こんな夜中にいるはず無いやろ？
こんな夜中に一人で出歩くなんて、
さすがにあの色気皆無の彼女でも危険すぎる。
耳を疑う名前が聞こえた俺は
慌ててナナの居るらしい場所を探した。
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やよい(プロフ) - ryoさん» こんばんは、コメントありがとうございました！何だかすごく褒めて頂き光栄です(>_<)ありがとうございます、嬉しいです。これからも更新頑張りますのでよろしくお願い致します！ (2020年3月17日 23時) (
レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - ちなつさん» コメントありがとうございます！すごく昔に書いたお話のリメイクなので自信無かったんですが、気に入ってくださって嬉しいです(^^)実は、私もちなつさんのお話私読みに行かせてもらってます。笑 なのですごく嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年3月17日 23時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - まりさん» コメントありがとうございます！一気読み、是非ともしてもらいたい。笑 なので私も更新頑張りますね(^-^) (2020年3月17日 23時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
ryo(プロフ) - 初コメ失礼します。とても素敵なお話で、とても楽しみに読んでいます。ちゃんとした小説を読んでいるようで文章力の高さに感心致しました。これからも素敵なお話沢山作って頂けると嬉しいです！ (2020年3月17日 19時) (レス) id: cb9873671c (このIDを非表示/違反報告)
ちなつ(プロフ) - めっちゃ面白いです！この作品大好きです！ (2020年3月17日 0時) (レス) id: e54f0cecc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やよい
| 作成日時：2020年3月16日 16時
