L O V E .

What a prosaic story 2 ! ページ33

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メンバー全員での撮影がスムーズに終わり、
ようやく今日で終わりを告げる
プロモーション活動。


この後に残されたのは
久しぶりにマンションへと戻る事だけだ。



｢何かマンションに帰るの久しぶりって感じする｣


｢あー、帰ったら洗濯物が山積みかぁ…｣


｢樹、代わりにやってよ｣


｢え、嫌ですよ、北人さんの当番でしょ｣




マネージャーの運転する車に乗り込んだ俺達。
マンションまでの道のりを
心地よい揺れに体を傾け目を閉じれば
わいわいと久しぶりの帰宅に盛り上がる
慎、北人、樹の三人がそんな会話を繰り広げ
うとうとしていた俺の眠気を妨げてくる。



「なぁ、それ、別に今や無くてもええやろ？」
(めっちゃ眠いのに止めてや)



ポツリと心の中に漏れた本音と溜め息。
後部座席の端で腕を組みながら
窓に頭を預けていた俺はゆっくりと目を開ける



「でも、最近さぁ、俺ばっか当番してない？」


「いやいや、それはさすがに言いすぎですって」


「えー、じゃあ、まこっちゃんは？」


「洗濯当番、何時した？」


「えっと、俺は確か、、」






「まだ、やるんかい」
(元気やな)



睨むような視線を向けたって、
未だにぎゃーぎゃー洗濯の当番に揉めて
騒がしい３人。


そんな光景を不満気に見つめながら
髪を少し乱暴に掻き乱した。



｢………はぁ、｣
(やっぱ、たまには独りがええな)



ぐったりした表情を浮かべて
ちらりと横にいたに慎に視線を移せば、
口元を手で覆ってくすくす笑いだした。



｢いや、何…？｣



眠くて少しムッとした表情のまま俺が
そう言えば、慎は小さく肩を揺らしながら
視線を合わせて我慢出来ず吹き出した。



「…ふはっ！」


「…え？」
(何やろ)



突然一人で笑い始めた慎に驚き、
少し体を離して距離を置く。


怪訝な表情で様子を伺ってみれば、
一通り笑った慎は表情を戻して微笑んだ。



｢…だから、何なん？｣



意味不明な行動に半ば呆れ気味にそう言えば、
慎はにやりと口角を上げると
俺の腕を肘で突つきながら話しかけてきた。





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